メルセデス・ベンツ新型Eクラス 車内がもはや会議室 加えて最新/安全装備が盛り沢山

公開 : 2024.01.15 17:45

新型の機構やエンジン/ミッション、足回りは?

リア・アクスルステアリング

従来から、メルセデス・ベンツは高い小回り性能が美点であるが、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、その点がさらに進化したという。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾ける。

これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。

メルセデス・ベンツ新型Eクラス・セダン/ステーションワゴン
メルセデス・ベンツ新型Eクラス・セダン/ステーションワゴン

従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や、優れたハンドリングも並立させたと述べる。なお、セダンの最小回転半径は5.0m(非装着モデル:5.4m)を実現した。

パワートレイン(全モデル電動化)

新型EクラスのパワートレインはISG、もしくはプラグインハイブリッドにより全ラインナップが電動化された。E200 には、エンジン単体で204ps/32.63kg-mを発生する、新型の2L直列4気筒ターボエンジンの「M254」が採用された。E220 dには、エンジン単体で197ps/44.86kg-mを発生する、2Lのクリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジンの「OM654M」が採用される。

両パワートレインとも、エンジンとトランスミッションの間に配置される電気モーターのISGによって、短時間、最大で23ps/20.90kg-mのブーストが可能で、従来型のE200と比較しても、エンジン/モーターの双方がより強力になった。またE220 dにおいては、高トルク/省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与すると発表した。

新型Eクラスは全モデルで「9Gトロニック・オートマチックトランスミッション」を採用した。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性の実現に寄与するという。

エアマティック・サスペンション

E350 eのサスペンションは連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたエアマティックをオプション設定し、走行時に高い快適性を提供するという。エアマティックによるセルフレベリング機構は、乗員や荷物の重さに関係なく地上高を一定に保つものであり、且つ必要に応じて変化もさせる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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