612馬力の「高級スポーツ」ハイブリッド登場! メルセデスAMG新型「E 53」発表 電気で100km走れるPHEV

公開 : 2024.03.14 06:05

メルセデスAMGが新型「E 53ハイブリッド4マティック+」を欧州で発表。3.0L直6ベースで合計出力612ps(オプション)を叩き出す高性能PHEVとなった。0-100km/h加速は4秒を切る。

「レース・スタート」機能で最高612psへ

メルセデスAMGは3月11日、Eクラスをベースとする新型の高性能モデル「E 53ハイブリッド4マティック+」を欧州で発表した。ツインターボの直6ガソリンに電気モーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド車)となる。

セダンとステーションワゴンのボディタイプが用意され、価格は未公表だが、欧州では年内に発売される見込みだ。

メルセデスAMG E 53ハイブリッド4マティック+
メルセデスAMG E 53ハイブリッド4マティック+    メルセデスAMG

「E 53」を名乗るモデルとしては第2世代にあたる。先代のW213型から引き継いだ3.0L直列6気筒ツインターボガソリンエンジンは改良され、単体で449ps(14psアップ)を発生。これに163psの電気モーターを組み合わせ、合計出力585ps、最大トルクは76.5kg-mに達する。

0-100km/h加速タイムはセダンが4.0秒、ステーションワゴンが4.1秒となる。最高速度は250km/h。

オプションのAMGダイナミック・プラス・パッケージでは、フルパワーを発揮する「レース・スタート」機能が設定される。このモードでは、合計出力が612psへと引き上げられ、0-100km/hタイムは標準より0.2秒短縮される。また、速度リミッターも緩和され、最高速度は280km/hとなる。

電気モーターで100km走行可能

21.2kWh(使用可能容量)の駆動用バッテリーを搭載し、電気のみの航続距離は最長100kmとされる。140km/h以下では電気のみの走行が可能だ。11kWの家庭用充電器から約6時間で充電でき、オプションの60kW急速充電器では、20分で10~80%まで充電できる。

また、最大120kWの強力な回生ブレーキシステムを導入しており、これはポルシェパナメーラS Eハイブリッドより32kW高い。回生の強度はステアリングホイール付属のパドルで切り替えることができる。

メルセデスAMG E 53ハイブリッド4マティック+
メルセデスAMG E 53ハイブリッド4マティック+    メルセデスAMG

ドライビングモードは「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「スムーズネス」、「インディビジュアル」、「エレクトリック」、「バッテリーホールド」の計7種類が設定されている。

シャシーは標準のEクラスとは異なり、スポーティなチューニングが施される。前後アクスルにブレースを追加して剛性を高め、フロントトレッド幅を11mm拡大したほか、新しいツインチャンバー・サスペンション・ダンパーを採用した。コンフォート、スポーツ、そしてスポーツ・プラスだ。

ブレーキシステムもハイブリッド・パワートレインのエネルギー回生と協調するセッティングとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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