マツダ・デミオXDツーリング

公開 : 2015.02.03 23:40  更新 : 2017.05.29 19:13

■どんなクルマ?

マツダ・デミオが売れている。2014年の自動車販売台数においてはトヨタ・アクア、ホンダ・フィット、トヨタ・プリウスのトップ3が抜きん出ていたが、デミオは発売以来着実に順位を伸ばし、2014年12月の販売台数ランキングではトヨタ・カローラを上回って4位の位置につけている。3位のホンダ・フィットの背中にも手が届きそうなほどで、もしかしたら2015年中にはトップ3入りを果たすかもしれない。

それほど好調な販売を支えているのは、これらの他車種にはないデミオだけの武器、SKYACTIVテクノロジーや魂動デザインによるところが大きいが、なんといっても注目はSKYACTIV-Dこと1.5ℓのディーゼル・ターボ搭載車の好調ぶりだろう。デミオの販売台数のうち約7割を占めるというSKYACTIV-Dは、これまでディーゼルといえば「黒煙」「うるさい」「遅い」といった言葉で語られていたイメージを一新させたといってもいい。今やSKYACTIV-Dは「省燃費」「力強い」「新しい」という、次世代を代表するパワー・ユニットの筆頭なのである。

そんなマツダ・デミオのSKYACTIV-D搭載車を、2日間にわたってロングドライブする機会を得た。そこで感じさせられたのは、SKYACTIV-Dの底知れない可能性と、マツダ・デミオの商品力の高さだった。

新型デミオのスタイリングに関しては、改めて説明するまでもないだろう。マツダが推し進める”魂動デザイン”に基づいて描かれたボディ・ラインは、同カテゴリーである他社のコンパクト5ドア車がずんぐりむっくりとした印象を与えるのに対し、はっきりとスタイリッシュだ。

もっとも特徴的なのはサイドビューで、前後の盛り上がったフェンダー・ラインや長いフロント・ノーズがはっきりとわかる。コンパクトカーといえども、今にも走り出しそうな躍動感あふれるフォルムに妥協はない。もちろんすべての面で完璧というわけではなく、ドアの長さを見てもわかるように後席の居住性ははっきりと狭い。「居住性や実用性より、優先すべきは別の場所」という、設計陣の割り切りともいえる姿勢が伺える部分である。

■どんな感じ?

今回、試乗の機会に恵まれたのはSKYACTIV-Dを搭載したXDツーリングのMT車と、上位モデルであるXDツーリング LパッケージのAT車という2台。まずは6MTのXDツーリングに乗り込み、試乗スタート地点の鹿児島市街を抜けて指宿スカイラインを目指す。

鹿児島県西部の薩摩半島を縦断するように延びる指宿スカイラインは、鹿児島市街から温泉地としても有名な指宿までを結ぶ一部有料の自動車道路だ。尾根伝いに道路が続いているためアップ・ダウンも多く、そして東側には錦江湾や桜島、大隈半島のすばらしい展望が楽しめる、日本有数のワインディング・ロードである。

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