それにポロのルックスはとてもいい。スタイリッシュなフォード・フィエスタやヴォグゾール・コルサと比べてさえそう思える。5ドアゆえ、ドアの開閉に気を使わないで済むのもいい。

■どんな感じ?

60psの方のポロを初めてテストした際、たしかに存在意義があるエンジンだということは認めたが、驚くほど優秀だとは思わなかった。

しかしながら110psのエンジンは別。とてもパワフルでありながら洗練され、なおかつ静か。アイドリング時はノイズを発さず、エンジンが掛かっているかどうかもわからないほどだ。

市街地では、スピードを維持しようとするほど自ずと高回転域を使うことが多くなるが、経済性を高めるために変速タイミングを教えてくれるのはありがたい。ただし指示通りに6速にいれると56km/hあたりで狼狽することがある。

高速道路に乗ってみてもエンジンは静か。6速まであるおかげで1.0ℓが不必要に騒ぐこともない。小さなクルマが、これほど落ち着いたクルージングを行うと、不思議な気持ちになる。