ボディは長くワイドなのだが、頭上のスペースはほかの2台と比べても広大とはいえず、もし仮にあなたの身長が180cmを超えるならば足元も窮屈に感じるはずだ。

しかしテスト車の場合、ペダルがふたつに限られているからそこまで心配する必要はない。われわれとしては3ペダルよりもATの方を勧める。ギアノブは極力小さく、その周りに主要なボタンが並べられている。

シートのデザインは好印象。長期テスト車としてF-タイプを使用していた際は、長距離の移動で背面の硬さが気になったものだが、改善されたのだろう。今回のテストでは同じような不満を感じなかった。

718ケイマンとおなじくジャガーも2シーターだが、気筒数は6つある。そしてフロントにマウントされている。V6ユニットの排気量は3.0ℓであり、ターボではなくスーパーチャージャーを備えている。

718ケイマンほどパワフルではないが最高出力は340psにのぼり、1567kgの車体を動かす。718ケイマンはF-タイプよりも10psパワーがあり、車重は1430kg。そう、718ケイマンが最軽量なのだ。6本のシリンダーと長いプロペラシャフトを責めるしかない。

長らく触れてなかったがBMW M2はシートが(一応)4つあり、それゆえ車重は1570kg。かといってさほど大きいクルマではなく、価格は£44,070(572万円)。

2シーターに比べると4シーターのクルマは家庭的に感じなくもないが、実際に目にすると外観はかなりアグレッシブである。内装のマテリアルの選び方もモデルの立ち位置をよく表現しているように思える。