初代 ポルシェ・ケイマン UK版中古車ガイド(2) 弱点解消の987.2型 出色の価格価値
公開 : 2026.01.17 17:50
RRより低く捉えられがちなポルシェのMR 実は911凌駕の操縦性 仕様で運転体験は大きく異なる 弱点が解消した後期の987.2 今も昔も優れる価格価値 UK編集部が初代の魅力を再確認
もくじ
ー弱点が解消した後期の987.2型
ーシリンダー内が傷付くと高額な修理に
ー購入時に気をつけたいポイント
ー初代 ポルシェ・ケイマンのまとめ
ーポルシェ・ケイマン(987型/2005〜2012年/英国仕様)のスペック
弱点が解消した後期の987.2型
秀抜な操縦性を実現した、987型の初代ポルシェ・ケイマン。磨き込みの低いミドシップ・スポーツカーとは異なり、限界領域でのピーキーな挙動は皆無といえる。
2009年に水平対向6気筒エンジンは改良を受け、耐久性は大幅に上昇した。他方、それ以前の987.1型では、インターミディエイト・シャフト(IMS)・ベアリングの不具合が珍しくない。回転時の振動やノイズが大きい場合は、警戒したい。

メインシールからオイル漏れする場合があり、クラッチへのオイル侵入にも要注意。後期の987.2型では、それも改善されている。前期型でも技術自体は優れ、整備が適正なら長い距離を耐えられる。指定のエンジンオイルは、全合成の5W40だ。
ベースの2.7Lエンジンは245psを発揮したが、パワー不足だと感じる人もいるだろう。後期型では、265psへ強化されている。性能を磨いたケイマン Sは、前期が295psで後期が320ps。より優れたポルシェへ、昇華している。
シリンダー内が傷付くと高額な修理に
試乗時は、テールパイプが過度に黒く汚れていないか、排気ガスが曇っていないか観察したい。怪しい場合は、点火プラグを外して汚れ具合を確かめる。すべての気筒でススが酷いなら、エア/オイル・セパレーター系統の不調が疑われるが、安価に治る。
一部のシリンダーの汚れが目立つ場合は、内部の傷が原因の可能性がある。冷間時にエンジンを積極的に回すと、内部コーティングを損傷させてしまう。修理は高額になる。

ケイマン Sでは、バリオカム・ソレノイドの汚れが原因で、回転不良やパワー低下を招く。警告灯が灯る場合もある。ウォーターポンプには樹脂製インペラーが用いられ、定期的な交換は必須。冷却系は、経年劣化でクーラント漏れが起きがち。
後期から載ったデュアルクラッチATの7速PDKは、それ以前の5速ATへ寄せられた不満を解決した。だが、シフトパドルはオプションだった。
購入時に気をつけたいポイント
ボディとシャシー
擦り傷の有無や、ボディパネルの隙間が均一か確かめたい。事故後の修理が不適切だと、そこから腐食しやすくなる。ヘッドライトカバーのひび割れにも要注意。フロントに露出したラジエターとエアコンコンデンサーは、社外品のグリルで効果的に守れる。
エンジン
エンジンは複数のカバーやホースで覆われ、経年劣化へ気付きにくい。整備履歴を良く確かめたい。ウォーターポンプと補機ベルトは、4年毎の交換が指定されている。排気マニフォールドのフランジは、腐食しがち。

前期型では、IMSベアリングが弱点。シリンダー内の傷、リアのメインシールからのオイル漏れも、しばしば報告されている。後期型では、それらが対策されている。
ステアリングとブレーキ
パワーステアリングは油圧式。サーキットを積極的に走ると、ポンプがオーバーヒートする可能性あり。トラックロッドエンドは、前期と後期で互換性がある。
ブレーキは3万kmほどもつ。走行距離が短い場合は、固着や経年劣化に注意したい。
インテリアと電気系統
すべての電装品が正常に動くか確かめたい。システムはかなり複雑。週末しか乗らない場合は、バッテリーの状態を維持する、トリクル充電をオススメしたい。リアハッチのリリースボタンは故障しやすい。シートのサイドボルスターは破れがち。



























































































































