4気筒も侮れない ポルシェ718ボクスター/ケイマン UK中古車ガイド 今なら現実的なご予算で
公開 : 2025.12.26 18:05
軽量スポーツカーとして理想的な仕上りの、718ボクスターと718ケイマン ベストチョイスといえる6気筒のGTS 4気筒の走りも侮れない 今なら現実的な予算で UK編集部が魅力を再確認
軽量スポーツカーとして理想的な仕上り
ポルシェ史上最高の1台は? V10エンジンのカレラGTか、空冷エンジンにMTが組まれたクラシックな911か。どれも、訴求力の強いモデルだと思う。
だが筆者は、走行性能と扱いやすさ、信頼性、コストパフォーマンスを満遍なく満たすポルシェとして、982世代の718ボクスターと718ケイマンを推したい。クルマ好きにとって、2万5000ポンド(約510万円)の最高の使い道ではないだろうか。

1番ベーシックな仕様が、300psの2.0L水平対向4気筒エンジン。Sに載る2.5Lでは、350psを発揮する。動力性能は充分といえ、低域ではスバルのボクサーユニットにも似た、勇ましいサウンドを放つ。広域では、やや単調な響きになるけれど。
小型・軽量なスポーツカーとして、仕上りは理想的。PASMダンパーやリミテッドスリップ・デフ、スポーツクロノ・パッケージなど、多様なオプションが用意されてもいた。2018年登場のGTSでは、366psを獲得。シリアスな、2019年のTも望ましい。
今なら現実的な予算で手中に
2020年に更新されたGTSは、4.0L水平対向6気筒エンジンを獲得。普段使いとの親和性はそのままに、妥協のないパワーとサウンドを享受できるようになり、AUTOCARは絶賛している。予算へ余裕があるなら、6気筒のGTSはベストチョイスとなるだろう。
だが、2.0L 4気筒の718も侮れない。車重は1350kg前後と軽く、公道で楽しむことが前提なら、スポーツカーへ求めるすべてが備わると表現しても大げさではない。音響体験以外は。濃密な運転体験を考えれば、実用性や快適性も素晴らしい。

インテリアは、エンジンを問わず上質に仕立てられている。握りやすいステアリングホイールに、操作性の良いタッチモニターと、タコメーターが中心のメーターパネル。不満といえば、広くはない前後の荷室と、大きめのロードノイズくらいだろう。
もうすぐ、この2モデルは電動の次世代へ入れ替わる。エンジン版も残るが、トップグレードに限られるようだ。ポルシェのライトウェイト・スポーツカーを、今なら現実的な予算で手中に収められる。通勤にも、問題なく使えるはず。
新車時代のAUTOCARの評価は?
滑らかなステアリングは、適度に重く正確無比。シャシーも改良され、乗り心地に優れ姿勢制御はタイト。ボディ剛性が高く、強い入力でバックミラーが震えることはない。操縦性のバランスも申し分ない。(2016年4月6日)








































































































