意外? BMWエンジン搭載のクルマたち 前編

公開 : 2018.04.29 06:10

コンチネンタル・マークⅦ

アメリカではガソリン一辺倒で、ディーゼルになど見向きもしない時代が続いたが、1980年代に燃料危機を迎えると、そうも言っていられなくなった。そこでフォードは、コンチネンタル・マークⅦにBMWの2.4ℓターボエンジンを積み、急場凌ぎを試みる。しかし、これは幸福な出会いとはならなかった。リンカーンのユーザーたちは一定レベルの洗練性とパフォーマンスを求めたが、このエンジンはそのいずれも提供できなかったのだ。

たったの116psでは、この重いコンチネンタルを満足に走らせることができなかった。0-97km/hの加速には13秒もかかり、10.6km/ℓの公称燃費など望むべくもない数字だったのである。ディーゼルを積むリンカーンが販売面で苦戦し、程なく姿を消したのも当然だといえよう。

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