2024年版 普段使いに最適? 「必要十分」な小型EV 8選 でも見た目も走りも大満足

公開 : 2024.03.24 18:05

コンパクトで小回りの効く、優れた小型EVを8台紹介する。実用性、コストパフォーマンス、走りの良さなどさまざまな観点から評価。セカンドカーや、人生初のEVとしてもぴったり。

人生初のEVにもぴったり コンパクトな電気自動車

実用性、運転のしやすさ、走りの良さ、デザイン、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点から優れた小型EVを8台紹介する。

EV(電気自動車)は多くの課題を抱えているとはいえ、以前と比べて少しずつ身近なものになってきた。しかし、最新のEVは大型高級車ばかりが目立つ。駆動用バッテリーが高価で、また航続距離を稼ぐためには容量(サイズ)を増やさなければならないためだ。

激戦の欧州市場で際立った特徴を持つ8台をピックアップ。
激戦の欧州市場で際立った特徴を持つ8台をピックアップ。

その点、比較的手頃な価格、扱いやすいボディサイズ、軽快なハンドリングなど、小型EVのメリットは多い。人生初のEVとしても親しみやすく、またセカンドカーという選択肢も現実的だ。電動化に熱心な欧州でも、足元で普及を支えているのはこうした小さなクルマだ。

今回はその魅力を改めて掘り下げてみたい。取り上げる8台は、数多くのブランドが激戦を繰り広げる欧州市場からピックアップした。最近になって生産終了してしまったモデルや、フルモデルチェンジを間近に控えたモデルもあるが、あらかじめご了承いただきたい。

1. プジョーe-208

長所:価格の割に航続距離が長い、乗り心地が良い、優れたパフォーマンス
短所:サスペンションが柔らかく高速走行時に悪影響、後部座席が狭い

従来の内燃エンジンを搭載する208は、欧州でベストセラーになるほどの大人気モデルだが、実は他車と比べて際立つ点は少ない。しかし、EV仕様のe-208は、最も魅力的な小型車の1つだ。航続距離、パフォーマンス、価格、実用性、スタイル、質感、そして走りが魅力的なのだ。初めてEVを買おうとしている人にとっては、有力候補として検討する価値がある。

1. プジョーe-208
1. プジョーe-208

インテリアは個性的で質感も高く、外観と同様にスタイリッシュだ。実用性についてはベストではないものの、優れていると言える。弊誌の試乗では、ライバルに勝る洗練された走りを見せた。モーターによる疾走感を十分に味わえる1台だ。

乗り心地に関しても、車両重量を感じさせないしなやかさがあり、ボディの動きは適切に制御されている。直進安定性は優れているが、サスペンションがソフトな設定のため、激しめにプッシュするとほころびが出る。

とはいえ、走りは全体的に丸みを帯びていて、とても好印象だ。昨年発表された改良新型は、大型バッテリーの導入により航続距離が400km(欧州WLTPサイクル)へと伸びた。BセグメントのEVとしては優秀だ。

記事に関わった人々

  • イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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