モータースポーツ・ヒーロー ジョナサン・パーマー(元F1ドライバー/実業家) AUTOCARアワード2018

公開 : 2018.05.27 08:10  更新 : 2018.05.27 16:35

一方、フランスでは

フランス・ラオン近郊にあるクブロン元空軍基地の改修計画ほど、ジョナサン・パーマーの起業家精神を表しているものはないだろう。所有権が放棄されていたものを、数年前に購入したのだ。

彼はそこを高性能ロードカーのオーナーのための巨大なドライビングセンターにする計画だ。万一のために広大なランオフエリアを設けた上で、ブレーキやタイヤに負担がかかりすぎない設計を目指している。トップスピードで走らせた後も不都合なく走って帰れるようにだ。

約2kmのストレートを含む全長8kmのサーキットへの改修計画は、今年後半中に着工許可が降りる見込みだ。この計画にはイベントやスクール向けの3つのベッドフォードのようなショートコースが含まれる。そしてコースの周りには、全長13km程度の周回路や街を再現した道路が作られ、自動運転車の開発に使われる。

大規模な工事は2019年に行われ、2020年にグランドオープンの予定だ。クブロンの重要な特徴は、クルマの展示や発表に使われる巨大なエキスポセンターが作られることだ。500人が収容できる宴会場や、レースやロードカーのためのワークショップ向けスペースも設置される。「われわれはここを自動車界のメッカにしたいのです。ほかにはないような場所を作ります」とパーマーは語った。

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