見るだけで楽しいフォードのコンセプトカー 50選(後編) 「明日」を託されたクルマたち
公開 : 2025.06.14 19:25
おそらく多くの人が見たことも聞いたこともないであろう、フォードの興味深いコンセプトカーを50台紹介します。かつて語られた「夢」を振り返り、革新的で美しい、少々奇抜なデザインの数々を見ていきます。
もくじ
ーギア・フォーカス(1992年)
ーマスタング・マッハIII(1993年)
ーギア・アリオソ(1994年)
ーアウトバック・ブロンコ(1994年)
ーマーキュリー・フュージョン(1995年)
ーギア・サエッタ(1996年)
ーLynx(1996年)
ーレンジャー・サンドコート(1997年)
ーマーキュリーMC4(1997年)
ーフォード・テックスポーツ・ウィンドスター(1998年)
ーブロンコU260(1999年)
ーMYマーキュリー(1999年)
ーデザート・エクスカージョン(2000年)
ーエクエイター(2000年)
ープロディジーHEV(2000年)
ーF-150ライトニングロッド(2001年)
ーフォーティーナイン(2001年)
ーサンダーバード・スポーツ・ロードスター(2001年)
ーFR100(2002年)
ーマイティF-350トンカ(2002年)
ーモデルU(2003年)
ーフォーカス(2004年)
ーイオシスX(2006年)
ースタート(2010年)
ーVertrek(2011年)
ーマスタング・コブラ・ジェット・ツインターボ(2012年)
ギア・フォーカス(1992年)
欧州向けのハッチバック、フォーカスが発売される6年前に登場したギア・フォーカスは、名称こそ同じだが中身はまったく異なるモデルだ。ショートホイールベースのエスコートRSコスワースのプラットフォームをベースにした高性能四輪駆動ロードスターで、最高出力230psのターボチャージャー付き2.0Lエンジンを搭載していた。
デザインの特徴は、古風なものから現代的なものまで多岐にわたる。ボディパネルはカーボンファイバー複合材で作られていたが、ステアリングホイールはレトロなウッドリムだった。

マスタング・マッハIII(1993年)
フォードによると、マッハIIIは「1965年のマスタングの精神を、1990年代以降のスタイリングとテクノロジーで復活させた」モデルだ。最高出力450psのスーパーチャージャー付き4.6LモジュラーV8エンジンを搭載し、ウッドリムのステアリングホイールなど、クラシックなタッチも取り入れていたが、その形状は30年近く前のポニーカーよりもはるかに曲線的だった。
第4世代のマスタングの登場を間近に控えたタイミングだったが、「マッハIIIのスタイリングの特徴は、すぐに認識されるだろう」とフォードは述べていた。確かに若干の類似点はあったが、量産車のデザインはもっとシャープなエッジが特徴だった。

ギア・アリオソ(1994年)
同年公開のヴィヴァーチェと同様、アリオソ(Arioso)もモンデオに搭載されていた 2.5Lの24バルブV6エンジンを流用したクーペだ。アリオソは2+2ではなく、ヴィヴァーチェよりも実用的な4シーターであった。
アルミニウム製スペースフレームをベースに、交換が容易な軽量カーボンファイバーパネルを採用。この構造により、サンルーフとリアウィンドウを後部ラゲッジコンパートメントに格納しても、車両の剛性を損なうことがなかったという。

アウトバック・ブロンコ(1994年)
アウトバックは、2年前に発表されたブロンコ・ボスの後継モデルで、ボンネットが非常に似ている。その他、グリルガード、フロントフォグランプ、ウィンチ、サイドマフラー、オーバーフェンダーなどが特徴だった。
2年後、市販のブロンコは生産終了となり、2021年まで復活を待たなければならなくなった。アウトバック・ブロンコは、生産終了記念の特別仕様車として発売される可能性もあったが、実現はしなかった。

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