英BMW死亡事故 「リコール遅れ」と結論 米の強制力を規範に

公開 : 2018.06.11 12:10

BMW車の電気系統トラブルが原因となり、後続車の男性が事故を起こし死亡した問題で、BMWのリコールの遅れが事故につながったとの捜査結果が出ました。数年前に問題を認識していたにも関わらず、適切な情報提供を行わなかったとされています。

もくじ

リコールの遅れが原因
リコールに対する法的強制力がない

リコールの遅れが原因

BMWが既知の電気系統トラブルが死亡事故につながった問題で、捜査当局はBMWにリコールの遅れがあったと結論づけた。

2016年12月、66歳のナラヤン・グルングがフォードフィエスタを運転中、電気系統トラブルにより停車していたBMWを回避しようとして木に衝突して死亡する事故が発生した。

BBCによれば、この事故に対するBMWの対応を捜査した結果、組織的な過失致死に相当する十分な証拠は得られなかったとのことだ。

BMWには、この問題について早期に対処していれば死亡事故を防げたのではないかとする疑いがかかっている。2011年の時点でBMWは電気系統の問題の報告を受けていたことが判明している。しかし、当局(DVSA)がこれを認識したのは2014年に消費者からの通報があってからのことだ。この時点で、およそ37万台がこのトラブルを抱えていたが、BMWは通常の保証において5台程度を修理したのみであった。

DVSAはBMWが虚偽の情報を提供したとして批判を強めていたが、それと同時にリコールの遅さも指摘されていた。この事故を受け、リコール対応の指針も改定され、今年後半から施行される。

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