ウーバー、アリゾナでの自動運転車テストを中止 死亡事故受け

公開 : 2018.05.29 11:40  更新 : 2021.03.05 21:05

ウーバーは今年発生した自動運転車の死亡事故を受け、アリゾナ州における試験走行プログラムを中止すると発表しました。州からの試験走行許可の停止措置を受けての対応です。当面はピッツバーグやカリフォルニアでのテストに注力する方針です。

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アリゾナ州での試験許可を停止
市は自動運転車開発を支持

アリゾナ州での試験許可を停止

ウーバーは米国アリゾナ州での自動運転車テストプログラムを中止した。歩行者が死亡する事故が発生してから2カ月後のことだ。

アリゾナ州知事のダグ・デュシーが州内におけるウーバーの試験許可を停止したことを受け、同社は公式にテストを中止すると発表した。現時点では再開時期は決まっていない。当面はペンシルベニア州ピッツバーグとカリフォルニアでのテストに注力することになる。

ウーバーは自動運転車初の死亡事故を起こしたとして非難の的となっていた。ウーバーのダラ・コスロシャヒCEOにあてた書面で、デュシーは49歳の女性との事故の動画について触れ、「衝撃的で恐ろしい事故であり、アリゾナでテストを行う資質に疑問が生じる」と記した。

「州知事として、わたしは安全性を最優先します」とデュシーは述べる。「わたしの州のひとびとを守るため、アリアゾナ州運輸局に対しウーバーのアリゾナ州の公道における自動運転テスト許可を停止するよう指示しました」

テンピ市警察によれば、事故を起こした車両はボルボXC90を改造したもので、自転車を押して道路を横断しようとした女性をはねた際には運転者が乗り込んでの自動運転中であった。はねられた女性はその後病院で死亡した。

テンピ警察の発表では「女性は道路の西側から東側へと横断するため歩道外に出たタイミングで、ウーバーの車両にはねられた」とのことだ。

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