フェラーリF355のシルバー・ジュビリーを祝う集い F355誕生25周年記念大会

2019.5.19

まだ新しいと思っていた「フェラーリF355」ですが、今年で誕生から25年目。それを記念してF355誕生25周年記念大会が開かれました。各地から57台が集合、メタセコイア並木にボディカラーごとに並べて壮大な光景が。写真68枚。

text & photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

誕生25周年を迎えたフェラーリF355

フェラーリの8気筒ベルリネッタの中で重要な存在となるモデルがF355だ。ピニンファリーナによる流麗なスタイリングリングにスーパーカーに欠かせないリトラクタブル・ヘッドランプや、フェラーリ・ミッドシップ・ベルリネッタの象徴であるトンネルバック・スタイルなど、伝統を継承する最後のモデルなのである。あわせて5バルブV8ユニットはヒトが御せるパワーを発揮するとともに、官能的なエグゾースト・ノートを奏で気持ちの良いドライビングが楽しめる。

それだけにF355は今もフェラーリ8気筒ベルリネッタ歴代モデルの中で最も高い人気を保ち、現在も熱烈なオーナーたちの許で素晴らしいコンディションに保たれている。

各地から58台のF355が集結

F355のコミュニティで精力的にミーティングを開いてきたのがF355のオーナーであるハンドルネーム夢心彩純ことS氏である。2014年に行われたF355誕生20周年記念イベントや、その後開かれた御前崎ミーティング、清水ミーティングはオートカー・ジャパンのイベント・レポートでも紹介しているので記憶されている方もあろう。

2014年に開かれた誕生20周年記念イベントの時は、裾野にある帝人研修所のグリーンを舞台に行われ70余台を集めて素晴らしい光景を実現した。しかし前回使用したグリーンは球技施設に改装されて使えなくなったことから、帝人研修所アプローチのメタセコイア並木道に並べることになった。

今回は25周年という節目ということからF355オーナーに積極的に呼び掛けたこともありエントリー段階で60台が集まった。しかし誕生から25年を経たモデルだけに、当日は直前に急なトラブルの発生もあり57台に留まった。参加したF355を見ると、オーナーの愛情を一身に受けて維持されているだけに、新車の時以上に輝いていた。
ミーティング中はナンバープレート部分にハンドルネームを表示し、オーナーも名札を付けて交流しやすくしているのは、数多くのオフ会を開いてきた幹事の嬉しい配慮といえる。またイベントに参加者がSNSにアップする時に画像の修正をしなくて済むという親心でもある。

ロッソコルサ、6MTが主流

F355誕生25周年記念大会に集まったF355をボディタイプ別に分けると、ベルリネッタが51台、GTSが4台、スパイダーが3台で、ベルリネッタがほとんどを占めた。ギアボックスを見ると6MTが46台で80%を占め、2ペダルのF1マティックは11台だった。

ボディカラーはレッドが主流の時代のモデルらしくロッソ系は40台で約70%を占めた。このほかのカラーはイエローが4台、種類の多いブルー系は5台、シルバーが3台、ホワイト3台、ブラックが2台という割合だった。

参加者のほとんどが首都圏と東海エリアだったが、最遠方からの参加は京都府からで、ここに福井県からのオーナーが続いた。

オーナー同士の歓談がメイン

メタセコイア並木道にF355を並べたあとは、開会式が行われただけで特別なプログラムは無い。クルマを囲んでメンテナンスやパーツの情報や、モディファイした部分を質問したりと、同じモデルのオーナーならではのディープでフレンドリーな話題で盛り上がっていた。また57台が一堂に並んだことから、その素晴らしい光景をカメラに収めている参加者も多かった。

ランチ前に全員揃って記念撮影を行った後は待望のランチタイム。ここでもF355談義で盛り上がり、後日コンタクトを取るため連絡先を交換する姿も随所で見られた。

最後に閉会式が行われ、幹事の夢心彩純さんから「このあとも年数回のミーティングを開催しますので、ぜひ参加して下さい」と発表され、東名の渋滞を避けるため早い時間に解散となり、名残惜しい中F355が一台、また一台とメタセコイア並木を下り帰路に就いた。

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