コクピットで爆笑!ランボルギーニ・テメラリオは真のスポーツカーだった【日本版編集長コラム#67】
公開 : 2026.02.01 12:05
AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第67回は『ランボルギーニ・テメラリオ』に初試乗した話です。
ベビー・ランボルギーニの系譜
ランボルギーニ・カウンタックを祖とする、リアミドシップにV12を縦置きしてきたシリーズに対し、ひと回り小さなエンジンを搭載するモデルは、かつて『ベビー・ランボルギーニ』と呼ばれた。
それは1970年代に登場したV8を搭載するウラッコ、シルエット、ジャルパの3きょうだいのことだが、その系譜は2003年にV10を初採用したガヤルドで復活。後にウラカン、そして今回ご紹介する『ランボルギーニ・テメラリオ』が受け継いでいる。

ただし『ベビー』という呼び方は、ランボルギーニ自身がガヤルド以降使うことを拒んおり、UK編集部ではテメラリオを『ジュニア』と呼んだりしている。それはさて置き、価格も含めてV12に比べてこのシリーズに『格下感』が出てしまうのは、致し方ないところだ。では、テメラリオは改めて何を武器にしてきたか。それが本稿のテーマとなる。
正直に書けば、2024年夏にテメラリオが発表された時の第一印象はイマイチだった。V8ツインターボ+3モーターのプラグインハイブリッドで、システム合計920psと言われても、V10でも自然吸気でもないし、時代の流れとはいえランボルギーニも電動化かと、寂しい気持ちになったのだ。
また車名のテメラリオはちょっと長いし、ガヤルドやウラカンのように発音しやすいかと言えばそうでもない。ちなみに余談だが、日本で初めて『ガヤルド』と表記したのは、当時私が所属していたROSSO編集部である。
印刷所の出張校正室で本国から車名発表の英文プレスリリースを受信し、急きょそこで1ページ作ったのだが(確か自分で原稿を書いた気がする)、インポーターに確認する時間もなく、そこでスペイン語も理解しているライター氏が『ガヤルド』と呼ぶのが一番発音に近いと指摘。
以後、日本ではガヤルドと表記され続けているのが、偶然なのかこれがきっかけなのか、今となっては知る由もない話である。
ようやくやってきたテメラリオの試乗
さて、スケジュールの関係で何度か機会を逃していたため、ようやくと書くのが相応しいテメラリオの試乗日がやってきた。試乗車は『アレッジェリータ』パッケージと呼ばれる、軽量オプション仕様だ。
アレッジェリータはイタリア語で『軽量』を意味し、往年のアルファ・ロメオ・ジュリアGTAでも採用するなど、イタリアではメジャーな呼び方である。具体的にはカーボン製ホイールの組み合わせで25kg以上の軽量が可能で、総ダウンフォースも67%向上と、オプションパッケージにしてはかなり大掛かりだ。

まずは、イタリア語でシティを意味する『チッタ』モードで走り始める。クリープ走行できるのに少し驚きつつ、街中ではほぼEV走行だったので、エンジンのかからない室内は静かだ。
しかし乗用車ほど遮音をしていないのと、幅の広い太いタイヤということもあり、意外とロードノイズが入ってくる。それはプリミティブな感じもあり、逆に印象は悪くない。
ロードを意味する『ストラーダ』モードでは、メーターにレブカウンターが出現。チッタではできなかったギア変速も可能となり、エンジンも積極的にかかるようになって、徐々に実力の片鱗を発揮し始める。
この過程で感じたのは、V8エンジンとトランスミッションの機械音を意識的にドライバーに聞かせるようにしている? ということ。ロードノイズの話と同様、どちらも『動いている感じ』がドライバーに伝わってくるのだ。これがアレッジェリータだからなのかは不明だが、いい演出だと感じた。









































































































































