搭載エンジンの故郷へ!『日産エンジンミュージアム』に行ってみた【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #8】

公開 : 2026.01.30 12:05

イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルが、1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』をレポートする不定期連載。第8回は、『日産エンジンミュージアム』の訪問記をお送りします。

『E15S』型が飾られているなら行くしかない!

こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載第8回は、再生&快適化レポを一休みして、先日訪問した『日産エンジンミュージアム』について触れます。

クルマ好きで、『エンジンも好き』という人は少なくないと思います。自分が乗っていたクルマや、憧れのクルマに搭載されていたエンジンに思い入れがある人も多いでしょう。

奥の建物が日産横浜工場ゲストホール。この中に、日産エンジンミュージアムがあります。
奥の建物が日産横浜工場ゲストホール。この中に、日産エンジンミュージアムがあります。    遠藤イヅル

しかし、過去のエンジンを目にする機会はそう多くはありません。世界中には名車を収蔵したミュージアムはいくつもあるものの、基本的にエンジンは車体の中に入っていますものね。『エンジンだけ』を集め、並べている施設はレアケースといえましょう。

ところが日産は、神奈川県横浜市に建つ横浜工場内に『日産エンジンミュージアム』を構え、しかもそこには、私の愛車であるB11型サニーカリフォルニア『1.5SGL』に搭載されている、『E15S』型そのものが展示されているというのです。

しかもE型エンジンは横浜工場製のはず……となれば、かの地はまさにこのエンジンにとっての故郷です。これは行かざるをえません! そこでさっそく横浜市神奈川区に向け、サニーカリフォルニアを走らせました。

名エンジンが並ぶミュージアムで時間が溶ける

日産エンジンミュージアムは、エンジン、モーター、サスペンションなどを生産する日産横浜工場内のゲストホール2階にあります。

ゲストホールの階段をあがりエンジンミュージアムに入ると、そこには日産のエンジン開発でエポックとなった25基以上のエンジンが、6つのテーマ+αごとに分けられて並ぶという、他に類を見ない空間が広がっています。

展示中のE15S型。構造や機構をじっくりと観察することができました。エンジン本体が小さくて驚きます。
展示中のE15S型。構造や機構をじっくりと観察することができました。エンジン本体が小さくて驚きます。    遠藤イヅル

そしてついにE15S型エンジンとご対面!

『未来を見つめて(社会との調和のために排気規制対応と燃費向上に苦心したエンジン)』というテーマで、『CA18E』、『MA10ET』、『VG33E』型と並べて展示されていました。

E15型は横置きFF用に新開発されたエンジンで、まずB11型サニーに搭載されて登場。1.3/1.5リッターSOHCで燃料供給は電子制御キャブレターを基本とし、インジェクション版の『E15E』型や、ターボ版で『ルプリ』に搭載された『E15ET』型も設定。その中でも、E15S型は中核のエンジンでした。

展示されているエンジンの中ではひときわ地味(笑)ですが、愛車のエンジンそのものの展示(しかもカットモデル)を目の前で見ることができるのですから、こんなに嬉しいことはありません。

なおエンジンミュージアムには、ほかに初代サニー用の『A10』型、スカイラインGT-R搭載の栄光の名エンジン『S20』型、旧プリンスの直6エンジン『G7』型やR380に積まれた『GR8』型、さらには『LD28』型などのディーゼルエンジンまで実に多種多様な機種が集められており、じっくり見ていたらいくら時間があっても足りないほど。

気がつけば時間がみるみる溶けていました……。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事