【2019年もっとも運転の楽しいクルマを決定(2)】日本勢はロードスターとスープラ ドライバーズカー選手権2019

公開 : 2019.12.29 18:50  更新 : 2021.03.05 18:46

ドライバーズカーに欲しいすべてが詰まっている

とにかくフロントエンジン・リアドライブで、バランスに優れたコンパクトボディを持つ、トヨタを象徴するようなアイコンが復活したのだから、ノミネートしないわけにはいかない。そこにマツダMX-5ロードスターと、ボウラー社が生み出したダカールレーサー、ブルドッグV8SCも混ざっている。

2019年のパフォーマンス分布図は、この11台でカバーできる、ということは間違いないだろう。BBDC選手権は今回で30周年を迎えるが、勝者を選考する上で、これまでにないほどオープンなノミネートとなった。この中から3台を選び出だすわけだ。

2019年英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権
2019年英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権

30年前から変わらず、最良のクルマを選び出す際の基準は、ドライバーにとって最良のクルマであるべきということも変わりない。これを超えるものなどあるだろうか。

「小さなボディにドライバーズカーとして欲しいすべてが詰まっています」 とマツダ・ロードスターのことをアンドリュー・フランケルが表現する。燃えるようなオレンジ色をまとった30thアニバーサリー仕様のロードスターには、オプションのビルシュタイン製サスに機械式LSDを装備する。

自然吸気の新しい2.0Lエンジンは、7500rpmまで回る。本当に素晴らしいエンジンだ。アングルシー・サーキットでも、スノードニア国立公園に広がるワインディングでも、一番最初に乗りたいと思ったクルマ。

手の届く範囲で運転を楽しめるベンチマーク

多くのドライバーが手の届く範囲で興奮するような操縦性を楽しめる、ベンチマーク的なクルマがマツダ・ロードスターだ。手に負えない状態に陥るほど、速度域も高くない。2万8095ポンド(393万円)という英国での価格もたまらない。

巨大なタイヤが及ぼす悪影響もなく、価格並みに身近なトルクへすぐ手が届く。考える余地もないくらい良い。「シンプルでも、充分に良く走りますね。グリップ力がクルマと完璧にマッチしているので、183psでも問題を感じません」 とマット・ソーンダース。

2019年英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権
2019年英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権

彼が完璧というように、扱いやすいパワーはオーバーステア状態も保ちやすい。サーキットでは充分なドリフトアグルを保って滑らせながら、気持ちよくライン取りもしていける。

コーナーのエイペックス(内側の頂点)へと自然に導いてくれ、その先にづつくコーナーへも爽快な姿勢変化でつないでいく。クラシックカーの祭典、グッドウッド・リバイバルに登場する古いスポーツ・レーサーのようだ。

審査員の中には、短いシャシーの影響かリアタイヤがやや神経質で、サーキットでは柔らかすぎると感じた人もいた。それでも一般道では荷重移動も自然で制御が効いており、優れたバランスと明瞭なレスポンスを備えていると思う。

マツダ・ロードスターは、2019年のお手頃ドライバーズカー選手権でも優勝を果たしたクルマ。このBBDC選手権は通称、ハンドリングデイと呼ばれているが、そちらはジュニア・ハンドリングデイと呼んでいる。本家でも、下剋上の展開にもなりえる仕上りといえる。

ボウラー・ブルドッグとポルシェ911、ケイマンGT4の評価は(3)にて

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