ロードテスト ダラーラ・ストラダーレ ★★★★★★★★★☆

2019.10.26

サマリー

モータースポーツのマエストロ、ダラーラが、自らの名を与えた初めてのロードカーをリリース。エンタテインメント性は低いですが、これぞレースのスペシャリストが造るクルマ。玄人好みの絶品に仕上がっています。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★★☆
内装 ★★★★★★★★☆☆
走り ★★★★★★★★☆☆
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★★★★
快適性/静粛性 ★★★★★☆☆☆☆☆
購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
スペック
結論 ★★★★★★★★★☆

はじめに

われわれが、ロードテストにまったくの初登場となるクルマを歓迎することは滅多にない。完全なモータースポーツ生まれのクルマが、ロードテスト に登場すること自体、滅多にないのだが。とはいえ、それがいい場合もあるのだが。

これは、イタリアのレースカーの分野におけるイタリアの名シャシーコンストラクターであるダラーラが、その名をロードカーに記した初めてのケースだ。待望のプロジェクトで、垂涎の的となるに違いない。


少なくとも、このメーカーが1973年、ランボルギーニを辞した若き天才エンジニアがエミリア・ロマーニャはパルマのヴァラーノ・デ・メレガーリにショップを興して以降、どれだけの仕事をなしてきたかを知る者にとっては、目が離せない一台であるはずだ。

ジャンパオロ・ダラーラは、ミラノ工科大学で航空工学を専攻し、1959年にフェラーリでレース部門の職を得る。その後、マセラティを経て、サンタガータへ移り、27歳でランボルギーニ・ミウラの開発に加わった。

それから数十年を経て、ダラーラ・アウトモビリ・ダ・コンペティツィオーネは、世界屈指のモータースポーツ向けシャシーコンストラクターに成長。その名が表に出ることはあまりないが、インディカーや、数多くのドライバーをトップカテゴリーへ排出したF3などは、ダラーラのシャシーがグリッド上を占めている。

市販車の世界でも、マセラティMC12やアルファロメオの4Cと8C、KTMのラディカルなX-Bow、ブガッティのヴェイロンやシロンといったトップクラスのスポーツカーの開発に参画。空力やカーボン素材に関する熟練したノウハウが活かされたクルマは、枚挙にいとまがない。

そんなダラーラが自社名義で、ストラダーレと銘打った市販車を発売するに至った。その名の通り、これまで培ったモータースポーツのエンジニアリングを、公道でもサーキットでも楽しめるクルマに投入したのだ。神の降臨、といったところか。

しかし、果たしてそれは祝福の神か、はたまた荒ぶる神か。一般人でも運転を楽しめるのか、それともこれまでダラーラが手を加えたクルマたちと同じく、レーシングドライバーでもなければ手に負えない代物か。検証を始めよう。

 
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