【華やかに着飾ったカブリオレ】VWカルマン・ギアとルノー・フロリード 後編

公開 : 2020.07.11 16:50  更新 : 2020.12.08 11:04

大きく異なるステアリングフィール

2台で大きく異なるのが、ステアリング。カルマン・ギアのボール・ナット式は、とても軽快。クイックなレシオは、モダンな設定だ。

しかし、直進時も不安になるほど感触が薄い。手のひらに手応えが伝わるのは、トーションバーで支えるフロントタイヤに強い荷重がかかったときくらい。

フォルクスワーゲン・カルマン・ギア(1955年)
フォルクスワーゲン・カルマン・ギア(1955年)

一方、ダブルウイッシュボーン式のサスペンションに、洗練されたラック・ピニオンのステアリングラックを採用するフロリード。スポーツカーに乗っていると、ドライバーへ訴えかけるようだ。

低速域でもステアリングホイールの操舵感は重く、狭い135幅のタイヤの状態が良くつかめる。当時のスポーツカー基準でも、コーナーを攻めたくなるような安定感や鋭さには欠けるが。

フロリードの強みは、上質な乗り心地と良く効く小回り。限りある馬力で、スイングアスクルのリアタイヤのキャンバー角が変化するほど、ハイペースで走る気にはならない。

ルノー・フロリードの生産は1968年まで続いた。11万7000第が製造され、北米ではカラベル、欧州ではフロリードという2つのエンブレムが付けられた。

フォルクスワーゲン・カルマン・ギアは、1970年代半ばまで生産が続く。1961年には、吊り目眉毛の付いた、タイプ3をベースにしたT34も追加された。

オリジナルのカルマン・ギアは、1974年に生産が終了。ゴルフをベースにするシロッコへ置き換わる。総計で36万4000台のカルマン・ギア・クーペと、8万1000台のカルマン・ギア・カブリオレが製造された。

関連テーマ

人気テーマ

 
最新試乗記

人気記事