【イタリア製のオープン・リムジン】フィアット2800ロイヤル・トーピドー 後編

公開 : 2020.10.04 16:50  更新 : 2020.12.08 08:38

ソフトトップを閉じていた方が幸せそう

優雅な雰囲気のフィアット2800ロイヤル・トーピドー。リアシートに、どんな人物が座っていたのかは、今では見ただけでは伺い知れない。

ゆったりとしたアームレストに腕を乗せ、裏打ちの入ったソフトトップの内側から、どんな顔で外を眺めていたのだろう。少々不謹慎かもしれないが、巨大なルーフを開いたフィアットは、裸の王様が乗る巨大なベビーカーにも見えてしまう。

フィアット2800トルピード・レアーレ(ロイヤル・トーピドー/1938〜1944年)
フィアット2800トルピード・レアーレ(ロイヤル・トーピドー/1938〜1944年)

黒いソフトトップは閉じていた方が、威厳ある雰囲気を保てる。大きなフィアットも、幸せそうだ。薄汚い独裁者の過去を覆い隠すという意味でも、フィアット2800ロイヤル・トーピドーの品格を保てるような気がする。

フィアット2800トルピード・レアーレ(ロイヤル・トーピドー/1938〜1944年)のスペック

価格:新車時 不明/現在 25万ポンド(3400万円)以下
生産台数:624台(モデル全体)
全長:5301mm
全幅:1801mm
全高:1699mm
最高速度:130km/h
0-100km/h加速:−
燃費:−
CO2排出量:−
乾燥重量:1855kg
パワートレイン:直列6気筒2852cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:86ps/4000rpm
最大トルク:−
ギアボックス:4速マニュアル

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