車中泊はペットと! 両側ベッド+ワンちゃんシート ホテルのようなキャンピングカー

公開 : 2022.01.27 15:45  更新 : 2022.01.27 16:00

ホテルのようなハイエース・キャンパーを撮影。ペットと車内泊するための作り込みもされています。RVトラストの「TR500 C-LH」の中を覗いてみましょう。

RVトラスト「TR500 C-LH」とは

ついに、広々としたホテルのような室内空間が注目される時代になったのか……。

これまでのキャンピングカーの常識にとらわれることなく、“移動する部屋”というコンセプトのもとで製作された「TR500 C-LH」のインテリアを確認しながら、頭の中でそのようなことを考えていた。

RVトラストTR500 C-LHは、全長4975×全幅2100×全高2830mmというサイズ。ハイエース・ロングワゴンGLがベースだ。撮影車両の価格は750万円(OP込みで876万186円)。
RVトラストTR500 C-LHは、全長4975×全幅2100×全高2830mmというサイズ。ハイエース・ロングワゴンGLがベースだ。撮影車両の価格は750万円(OP込みで876万186円)。    AUTOCAR JAPAN編集部

RVトラストでは、2人乗り仕様から4人乗り仕様へと進化したTR500 C-LHを、キャンプ専用のクルマではなく、「レジャーや生活を思い切り楽しむ移動する部屋」として提案している。

目指したのはホテルで、寝室として考えられたインテリアは快適のひと言。

泊まること、眠ることに特化し、両側に常設ベッドを大胆に配置することで、ゆったりとしたホテルのような空間を実現している。

ベッドマットには、アスリートなどにも選ばれている耐圧分散・姿勢保持を考えられた特殊立体構造のマットを採用。断熱にもこだわっている。

寝ている同乗者を起こすことなく出入りできるように、ドアはイージークローザー仕様だ。バタンと閉めなくても、静かに半ドア状態にすればドアを自動的に引き込み、確実に閉めてくれる。

テレビは自由に角度調整

2つの常設ベッドから取り出しやすい位置には、DC12Vの40L冷蔵庫を配置。

プライベート空間を楽しむために、TVモニターはベッドから見やすい角度にできるフレキシブルアーム付き。ベッドの上には家庭用エアコンが備わる。

常設の両側ベッドのうち、片方をソファーにした状態。ベッドのサイズは1900×750mm。追加補助マットを加えれば、左右の間を埋められる。
常設の両側ベッドのうち、片方をソファーにした状態。ベッドのサイズは1900×750mm。追加補助マットを加えれば、左右の間を埋められる。    AUTOCAR JAPAN編集部

必要な時だけ使うことができる引出し式テーブル。シンプルなシンク横には使い勝手を考慮した折りたたみテーブル。そして、意外と収納に困る雨天時の傘を立てられるスペースも装備した。

また、運転席の上のバンク部分は大きな収納として利用でき、1名分(子どもなら2名)の寝床にもなる。

RVトラストのスタッフによると、初めてキャンピングカーを購入するビギナーから、トイレ・シャワー・キッチン付きを買ったものの結局使わなかったという(2~3台乗り継いだ)ユーザーまで、気の利いた装備満載の「TR500 C-LH」をチョイスしているそうだ。

キャブコンタイプでありながら全長5m以下というサイズなので、目的地までのルートや駐車場も選びやすい。

4人乗り仕様だが、2人+ペットで使用するユーザーが多いこともあり、RVトラストではTR500 C-LHの「ペット仕様車」もラインナップする。標準タイプが装備するフリースペースを取り除き、ペット用のケージを設置できるようにした。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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