ミシュラン・プライマシーSUV+体感 SUV用サマータイヤの決定版現る?

公開 : 2022.07.25 05:45

はっきりとした「違い」体感

ウェット・ブレーキング路で試したハリアーにはデジタルの計測機器がセットされており、自分で結果をチェックすることができた。

どちらのタイヤも2回ずつテストし、制動距離の平均値を比べると、結果は予想以上だった。

ウェット・ブレーキング路でミシュラン・プライマシーSUV+の性能を試す
ウェット・ブレーキング路でミシュラン・プライマシーSUV+の性能を試す    ミシュラン

プレミアLTXが29.5mだったのに対し、プライマシーSUV+は26.4m。

つまり筆者が試した限りではメーカーが謳う8.2%をこえる性能差が確認できたのである。

実際にブレーキの踏みはじめから路面への食いつきが違い、ABSもあまり作動しない。

静粛性や乗り心地といった面ですぐに違いを体感でき、万が一のウェット・ブレーキングでも安心感が高いのだから文句なしだ。

今回のプレミアLTXとプライマシーSUV+の比較では、普段の新旧タイヤ比較よりも性能の違いが大きくて驚かされた。

だがこれは、年を追うごとに拡大していくSUV市場の勢いに比例しているようにも思えた。

またSUVの普及率が高まったことで、その使われ方もはっきりとしてきている。

オフロードや雪道は走らず、もっぱらタウンユースという場合がほとんどなのである。

SUV自体の性格が以前にも増して上質かつ乗用車的になってきていることを考えれば、プライマシーSUV+のようなSUV用のプレミアムなサマータイヤの需要が高まるのも当然だろう。

交換時期が来た純正装着のタイヤと履き比べた場合、新品のプレミアLTXと比べた今回の試乗よりもさらに驚きが大きいはず。

このタイヤはオススメだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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