最上級ディスプレイオーディオ、どんな感じ? カロッツエリアDMH-SF700で「COCCHi」を使ってみた

公開 : 2023.12.01 16:15

COCCHiの大型更新 注目の新機能は?

また、音声案内の充実度も特筆でき、「国道〇号線に入ります」「5分道なりです」「3つ先の信号を左です」「右寄りの車線がおすすめです」と、地図を見ずに音声だけを頼りに走れるほどだ。

そして11月13日には初の大型アップデートが行われた。

(上)「COCCHi」の注目アップデートをチェック。主要な交差点ではイラストが表示されるようになって安全なドライブに貢献。(下)またGoogle Mapsで検索した地点を「共有」操作でCOCCHiに連携できるようになった。これは便利!
(上)「COCCHi」の注目アップデートをチェック。主要な交差点ではイラストが表示されるようになって安全なドライブに貢献。(下)またGoogle Mapsで検索した地点を「共有」操作でCOCCHiに連携できるようになった。これは便利!    宮澤佳久

ディスプレイオーディオ接続時のルートガイド中に、新たに「交差点案内図」が表示されるようになった(写真上)。

主要なポイントでリアルなイラスト図が用いられており、走行すべき車線や進む方向がひと目でわかる。

取材中に初めての道路を走る場面があったのだが、交差点の全体像を把握しやすくて安心感がグンと高まる。

個人的に気に入ったのは、Google Mapsとの連携だ。

Google Mapsで検索した気になるポイントを、COCCHiに出力できる機能が今回のアップデートで追加されている(写真下)。

検索は世界一のサーチ能力を誇るGoogleに任せ、簡単な操作で、COCCHiにルート探索やルート案内を引き継げるのは使い勝手がいい。

YouTubeをディスプレイオーディオで

そして、なんと言っても9型HDディスプレイはさまざまなビジュアルソースを楽しむのにも向いている。

覚えておきたいのは、カロッツェリアのディスプレイオーディオ向け専用スマホアプリである「CarAVAssist」。

(上)AUTOCAR JAPANのYouTubeチャンネルを表示したところ。タッチ操作で動画を選ぶことができた。(下)「CarAVAssist」にお気に入りのサイトを登録しておけば、「DMH-SF700」のブラウザ機能を使ってアクセスできる。
(上)AUTOCAR JAPANのYouTubeチャンネルを表示したところ。タッチ操作で動画を選ぶことができた。(下)「CarAVAssist」にお気に入りのサイトを登録しておけば、「DMH-SF700」のブラウザ機能を使ってアクセスできる。    宮澤佳久

このアプリにお気に入りのウェブサイトをブックマークしておくことで、高精細な大画面でアクセスできる。

YouTubeの映像だって9型の画面で存分に楽しむことができるわけだ。

そのうえディスプレイオーディオの画面にタッチして映像を選べるなどコントロール性も抜群。もはやYouTubeを内蔵ソースのように手軽に楽しめると考えていい。

ただ、車内での映像視聴となれば、スマホの通信データ料の増加が気になる人もいるだろう。

そんな人には同社がラインナップしている「車載用Wi-FiルーターDCT-WR100D」との組み合わせが役立つ。年額1万3200円の利用料で通信機能が使い放題となるからだ。

スマホだけでなくタブレットやノートPC、通信ゲーム機など同時に5台までのネットワーク機器を同時接続できるし、ドコモのLTE通信を使用するため実用的な速度を確保できるのも嬉しい。

最上級はオーディオも抜かりなし

取材班を唸らせたのは、オーディオとしての機能にこだわっていること。

USBやBluetoothオーディオなどで外部メディアとの接続ができ、FLAC/WAVのハイレゾ音源を臨場感あふれるネイティブ再生(96kHz/24bit)で楽しめる。

左上から時計回りに、FLACのハイレゾ音源をネイティブ再生。マスターサウンドリバイブのモード選択画面。本格的な調整ができるカットオフ機能とタイムアライメントの画面。
左上から時計回りに、FLACのハイレゾ音源をネイティブ再生。マスターサウンドリバイブのモード選択画面。本格的な調整ができるカットオフ機能とタイムアライメントの画面。    宮澤佳久

さらに、「マスターサウンドリバイブ」機能を使えば圧縮音源もハイレゾさながらの高音質に変換することも可能だ。

なにしろDVDやCDといった「メカ」を内蔵していないこともあり、そのぶんノイズ対策面では有利で、厳選された高音質パーツも数多く搭載されている。

こだわり派のユーザーなら、タイムアライメントや13バンドグラフィックイコライザー、ハイパス/ローパスフィルター(カットオフ調整)などを駆使して自分だけのサウンドを生み出すこともできる。

オーディオマニアも満足できる拡張性も備え、ネットワークモードに切り替えればマルチアンプ・マルチスピーカーシステムの構築に対応。スピーカーの能力を最大限に引き出し、乱れのない自然な音のつながりを追求したくなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。
  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。

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