最上級ディスプレイオーディオ、どんな感じ? カロッツエリアDMH-SF700で「COCCHi」を使ってみた

公開 : 2023.12.01 16:15

ディスプレイオーディオのポテンシャルを知るなら、最上級モデルに限ります。9型大画面のパイオニア・カロッツエリアDMH-SF700を、話題のナビアプリとともに試しました。

1DINスペースで装着できる!

“ディスプレイオーディオ”はここ数年で自動車メーカーによる純正装着が進み、認知が広がってきた注目のカーAVユニット。

見た目はカーナビにそっくりだが地図表示やルートガイドなどのナビ機能は搭載しておらず、その名の通り「ディスプレイ」を備えた「オーディオ」という位置づけ。単体でも使用できるが、スマホを接続して使うと、そのポテンシャルをよく理解できる。

パイオニア・カロッツェリアDMH-SF700は、9型大画面の最上級ディスプレイオーディオ。その機能をとことんチェックしてみよう。
パイオニア・カロッツェリアDMH-SF700は、9型大画面の最上級ディスプレイオーディオ。その機能をとことんチェックしてみよう。    宮澤佳久

市販モデルとしてはカロッツェリアがラインナップを充実させており、今回紹介する「DMH-SF700」はシリーズ最上級モデルに位置づけられている。

本体部分は、一般的なカーナビの半分の大きさである1DINサイズだ。それに、フローティングスタイルの9型HDディスプレイを組み合わせている。

1DIN、2DINのカーオーディオスペースを持つクルマのほとんどに装着ができるので、最新の車種はもちろん、数十年前の車種に「今どきのナビやエンタメ機能を付けたい」というユーザーにオススメなのだ。

9型大画面をホンダフィット

写真はホンダ・フィットに装着した「DMH-SF700」。

フロントパネルはフルフラットで質感が高く、静電式タッチパネルにより軽快にコントロールすることができる。

人気のフローティングタイプで、1DINのスペースがあれば装着できる。画面表示のレイアウトは好みに応じて調節でき、写真は左側にオーディオメニュー、右側に時計・天気を配置している。
人気のフローティングタイプで、1DINのスペースがあれば装着できる。画面表示のレイアウトは好みに応じて調節でき、写真は左側にオーディオメニュー、右側に時計・天気を配置している。    宮澤佳久

ディスプレイ部が前方へとせり出しているフローティングモデルだから、実際よりひと回り大きく見えるし、手を伸ばしてタッチ操作する時も指が届きやすい。

そしてスマホとの連携では、iPhoneとの接続で「Apple CarPlay」、Androidとの接続で「Android Auto」を利用でき、いずれもスマホアプリをDMH-SF700の内蔵機能のようにコントロールできることになる。

地図表示や音楽再生、ハンズフリー通話、メッセージの送受信などが行え、SiriやGoogleアシスタントなどの音声操作もOK。

さらには、スマホを接続し、Apple CarPlayやAndroid Auto対応のカーナビアプリを利用すればAV一体型カーナビと同様の機能を実現できる。

ナビアプリ「COCCHi」を試す

Google MapsやApple純正マップなど無料で使用できる地図アプリもあるが、試しておきたいのは話題の「COCCHi(コッチ)」だ。

パイオニアが今年9月にリリースしたカーナビアプリである。

(上)パイオニアが発表したスマホ用カーナビアプリ「COCCHi」も利用できる。(下)パイオニア独自の“スマートループ渋滞情報”は破線の矢印で示され、裏道の渋滞状況も把握できる。こうした情報も大画面なら確認しやすい。
(上)パイオニアが発表したスマホ用カーナビアプリ「COCCHi」も利用できる。(下)パイオニア独自の“スマートループ渋滞情報”は破線の矢印で示され、裏道の渋滞状況も把握できる。こうした情報も大画面なら確認しやすい。    宮澤佳久

フル機能を利用するには月額350円のサブスク契約が必要となるが、この料金が安いと思えるほどの充実の機能を搭載している。

それというのもカーナビブランドとしてもっとも長い歴史を持つカロッツェリア直系のDNAを受け継いでおり、地図表示、目的地検索、ルート探索、ルート案内などすべての機能が本格的。カーナビを毎日使うようなヘビーユーザーをも満足させられるクオリティなのでご紹介しておこう。

まず、DMH-SF700の大型高精細ディスプレイに映し出される地図は、落ち着いた配色や読みやすい文字などによって、必要な情報を素早く読み取れる。

とりわけ重宝するのが、パイオニア独自の“スマートループ渋滞情報”だろう(写真下)。

渋滞地点がひと目でわかるうえに、信頼性の高い渋滞回避ルート探索をCOCCHiでも実現している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。
  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。

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