なぜ強い!? ヒョンデがWRCラリー・ジャパンを席捲 「N」のDNAとアイオニック 5が導く世界とは

公開 : 2022.12.19 14:45

ラリー・ジャパンで優勝を飾ったのはヒョンデのマシン。高性能ブランド「N」の最新情報と日本でも手に入る市販モデルから、このメーカーの強さを探りましょう。

もくじ

ラリー・ジャパン、ワンツーフィニッシュ
「N」ブランドとは
いま買えるアイオニック 5

ラリー・ジャパン、ワンツーフィニッシュ

AUTOCAR JAPAN sponsored by Hyundai Mobility Japan

2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会において「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」にIONIQ 5(アイオニック 5)が選出されるなど、これまで以上に韓国の自動車メーカーである「ヒョンデ」の名を見たり聞いたりする機会が多くなった。

世界ラリー選手権(WRC)の2022年最終戦「ラリー・ジャパン」が11月13日に競技終了を迎え、Hyundai Motorsportsのティエリー・ヌービル選手が1位、オィット・タナック選手が2位に入るという、これ以上ないリザルトも遺している。

ラリー・ジャパンの開催場所の1つとなった愛知県に赴き、トップカテゴリー参戦車のアグレッシブな走りをチェックしてきたが、改めて説明するまでもなく、ヒョンデi20 Nラリー1の速さは圧倒的だった。スペシャルステージの走行タイムが会場内にアナウンスされる前に、ライバルたちを凌駕していることが分かったほどだ。

ギャラリーが盛り上がっている姿を見ながら、ふと、頭の中に思い浮かんだのが“継続は力なり”という言葉だ。

ラリー・ジャパンDAY2の出走に備えるヌービル選手。VIPを招いたホスピタリティプログラムにはインフルエンサーの姿も。

波に乗った2022年シーズン

ヒョンデの国際格式ラリー挑戦の歴史は長く、1990年代の後半からWRCで活躍してきた。

その後、一時期活動を休止していたものの、i20系を擁して2014年からWRCに復帰。2019年~2020年シーズンにはマニュファクチャラーズ部門でチャンピオンを獲得するなど、トップカテゴリーで豊富な実績を持つ。

ラリーカーにハイブリッドシステムを搭載する新規定のRally1が導入された2022年は、i20 Nを基盤にした3台の最新モデル「ヒョンデi20 Nラリー1」を開幕戦のラリー・モンテカルロから投入。

第5戦のラリー・イタリア、第8戦のラリー・フィンランド、第9戦のラリー・ベルギー、第10戦のラリー・ギリシャ、そして、第13戦のラリー・ジャパンを制している。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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