【凍結路もグリップ】ダンロップ・シンクロウェザーの実力を検証:実践編 ドライから圧雪まで高い走行性能 

公開 : 2025.03.03 15:00

タイヤの達人・斎藤聡が、ダンロップ・シンクロウェザーを履いて、さまざまな路面で試乗。明らかになったのは、不満のないドライ性能と、オールシーズンタイヤとしては十分以上に高い氷雪路での走行性能。季節を問わず、ドライブを楽しめるタイヤです。

もくじ

スタンダードタイヤ+αのドライ性能

オールシーズンタイヤが苦手な凍結路も安心

冬タイヤに限りなく近い氷雪路性能

スタンダードタイヤ+αのドライ性能

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座学編ではシンクロウェザーがなぜドライ路面でも、雨天時でも、氷雪路でもグリップ性能を発揮することができるのかを解説してみました。今回は、それを受けての実践編となります。実際にシンクロウェザーを装着して、本当に解説どおりの性能が体感できるのかを確認すべく、氷雪路を求めて1月の福島県裏磐梯に行ってきました。

テスト車両はトヨタ・ヤリスクロス。純正サイズの215/50R18を装着し、雪道を求めて一路福島へ向かった。

テスト車両はトヨタ・ヤリスクロス。これに、純正サイズの215/50R18を装着しました。

取材当日は、連日の好天のためどこもカラカラのドライ路面。ロケ地を探そうと天気予報サイトを見ても、関東周辺はここ1週間ほど降雪がほとんどないうえに、気温が高く雪も少なめ。

不安を抱きながらもロケ決行。カラカラの路面も考えようによっては、ドライコンディションのインプレ取りにはうってつけ。東北道の120km/h区間を制限速度ピッタリでぶっ飛ばし(?)一路、福島県へ。

東北道から磐越道へとつなぎ、仰ぎ見るは宝の山・会津磐梯山。雪に閉ざされた風景、を期待していたが、車道はまったくのドライコンディションだった。

荒っぽい運転をしたわけではありませんが、正直なところ大人3人乗り+撮影機材はヤリスクロスにはオーバーキャパ。高速走行では路面のうねりでサスのストロークを使い果たし、タイヤへの負担も大きくなりがち。

そんな状況の高速道路走行でも、シンクロウェザーに不満なし。タイヤノイズが少なめで、車内での会話は普通にできるし、乗り心地もスムーズにタイヤが転がってくれる感触があって心地よい。120㎞/hでのレーンチェンジもスムーズ。同乗者がいるので、丁寧にハンドルを切ってレーンチェンジをしていますが、タイヤがヨレているような動きはなく、操作に対してタイヤが素直に応答してくれるので、滑らかな車線変更ができます。

直進性も抜群、とは言いませんが、腰高なヤリスクロスに大人3人乗り+機材積載で120㎞/h巡航をふらつき感なく行えれば、性能としては十分と言っていいでしょう。

ドライ路面では、スタンダードタイヤ+αの安心感と乗り味を見せてくれました。

オールシーズンタイヤに想像するような、ドライ路面での頼りなさはなかった。むしろ、安心感も乗り味も標準タイヤ以上だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤 聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
  • 編集

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

ダンロップ・シンクロウェザーの実力を検証の前後関係

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