オークションリザルト

最終更新日:2017.11.26

イタリアの新たなオークション「ボナムス・パドーヴァ・オークション」

[編集部より]

珍しくイタリア開催のオークションをレポート。今回は、ヒストリックカーイベント併催の「パドーヴァ・オークション」を解読しましょう。

■もくじ

どんなオークション?
「パドーヴァ・オークション」とは
ポイント1 伊パドーヴァで開催 パドーヴァ・オークション

どんな車両が出品?
ポイント2 イタリアの玄人好みの品揃え
ポイント3 落札率は49.2%と低調だったが……
ポイント4 パドーヴァならではの濃いクルマたち

流札? 落札? リザルト一覧
「パドーヴァ・オークション」リザルト一覧

どんなオークション?

「パドーヴァ・オークション」とは

●2017.10.07 「パドーヴァ・オークション」
イタリアではメジャーなオークションはあまり開かれていないが、今年からパドーヴァの「アウト・モト・エ・デポカ」併催で新たに始まった。それがボナムス・パドーヴァ・オークションだ。

text: Kazuhide Ueno(上野和秀) photo: BONHAMS

ポイント1 伊パドーヴァで開催 パドーヴァ・オークション

毎年パドーヴァの見本市会場で行われる「アウト・モト・エ・デポカ」は、イタリアを代表するヒストリックカーイベントだ。様々なオーナーズクラブやヒストリックカーやレアなパーツや書籍、モデルカーを販売するスペシャルショップが数多く並び、探していたものが見つかるイベントとして親しまれている。今年からボナムスが会場内でオークションを開くことになり、メジャーオークションが少ないイタリアでの開催だけに大いに注目を集めた。

ポイント2 イタリアの玄人好みの品揃え

もともと「アウト・モト・エ・デポカ」は、イタリア人の旧いクルマを愛でるエンスーを対象としたイベントだけに、今回のオークションのライナップに華美なクルマはほとんどなく、ベテランファンの心に刺さる古いアルファ・ロメオやランチア、フィアットが数多く用意された。このほか通常のオークションでは見られないOSCA1600GTやピアッジョ・アペ・キャレッシーノ、ベルトーネX1/9などレア車が並ぶのが特徴だ。

一方でメルセデス・ベンツ300SLロードスターやマセラティ3500GTスパイダー、ディーノ246GTといった定番のコレクターズカーも用意された。

ポイント3 落札率は49.2%と低調だったが……


今回59台が出品され、落札されたのは29台で落札率は49.2%と低調だった。全般的に言えるのは、一般的なクルマ好きがイメージする価格から大きくかけ離れたものは流れる傾向にあることがリザルトから分かる。全体的にコレクターズカーも含めて安目に落札されており、その中にあってオリジナルのスタイルを保つフィアット・アバルト・モノミッレGTは1367万円を記録。地元であるイタリアでもランチア・デルタHFインテグラーレ・エヴォルツィオーネは評価が高まっており、走行4.6万kmの車両が744万円まで値を上げている。

パドーヴァ・オークションで高値トップ6を記録したのは、

・1957年メルセデス・ベンツ300SLロードスター(1億1841万円)
・1960年マセラティ3500GTスパイダー(8425万円)
・1971年ディーノ246GT(3036万円)
・ドライエ135Mカブリオレ(2429万円)
・1957年メルセデス・ベンツ220Sカブリオレ(1731万円)
・1963年アルファ・ロメオ2600スパイダー(1397万円)

と、いつもとは一味違った顔ぶれがとなった。

ポイント4 パドーヴァならではの濃いクルマたち


イタリアのパドーヴァは、ミケロットに代表されるコンストラクターやカロッツェリアが数多く集まるクルマの街でもある。そのような背景からフィアットでも750ヴィニャーレ・スパイダーや、1100-Bダービー・カブリオレ、ヌウォーヴァ500、ランチアではB50クーペ、アッピアC80Sフルゴナータ、ランチア・フラミニア・スポルト3Cクーペ、ランチア・フルヴィア・ラリー1600HFファナローネなどの貴重なモデルが出品された。しかし、いずれも最低落札額が高かったこともあり入札が続かず流れてしまった。

変わったところではホンダZ600が姿を見せ145万円で落札、ほとんど姿を見ないシュタイヤ・プフAP700ハフリンゲル4×4は、実走3.8万kmで状態が良いことから327万円まで値を上げている。日本でおなじみのランチア・デルタ1600GTキャラビニエーリ(国家警察)で使用された車両や、ギリシャの中央銀行で使われていたランチア・テーマ2.0i.e.ターボは、それぞれ54万円と現実的な値段で落札されている。

X1/9の最終版であるベルトーネX1/9だが、ここには走行24kmという新車状態の車両が出品されたが、フェラーリのように高値は付かず337万円に留まった。このほかポルシェ・イタリアの30周年を記念して30台限定で販売されたポルシェ911タルガ4S 30周年記念限定車は、日本のポルシェ・ファンには知られていないレア車だが、最低落札額が高く流れている。

このオークションは出品台数が少ないことから、いつもとは違ってリザルトのリストと同じアルファベット順で写真をお目にかけよう。

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