タフトは、2020年の東京オートサロンに参考出品されて人気を呼び、6月に発売された、ダイハツのクロスオーバーSUVタイプの軽自動車だ。 だが、タフトというモデルは以前にもダイハツに存在していた。1974〜84年に生産していた小型オフロード4WDにタフトの名が付けられていたが、1984年のフルモデルチェンジでラガーに車名を変更した。 現行型のタフトという車名は、「Tough & Almighty Fun Tool（タフ＆オールマイティ・ファン・ツール」というコンセプトの頭文字に由来しているという。 SUVテイストにあふれたスクエア基調のボディスタイルに、オーバーフェンダーやアンダーガード風のバンパーなどは、まさにそのコンセプトを具現化したものだろう。 インテリアでは、フロントシート上の大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全グレードに標準装備している。 DNGA新プラットフォームを採用し、エンジンはターボとノンターボ、駆動方式はFFと4WDを設定。高い最低地上高やグリップサポート制御などで、悪路での走破性も高められている。 最大のライバルは、スズキのハスラー。というよりは、ハスラーの人気ぶりを目にしたダイハツ（とトヨタ）が、同様のコンセプトで、より好評価が得られそうなクルマを目指して作られたのが、タフトだといえるだろう。