同じエンジンで同じ価格!マツダCX-30とCX-5、買うならどちらか?(前編)【日本版編集長コラム#106】

公開 : 2026.11.01 12:05

AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第106回は同じエンジン&同じ価格で話題の、マツダCX-30とCX-5の話です。

ディーゼルエンジンと入れ替えで搭載

7月23日に発表された『マツダ3』と『マツダCX-30』の商品改良で、ここ15年の主力となっていた4気筒ディーゼルエンジンが全てカタログ落ち。入れ替えで搭載されたのが、『eスカイアクティブG 2.5』と呼ばれる、ガソリンエンジンの2.5L直列4気筒マイルドハイブリッドだ。

前々回の当コラムではそのディーゼルについて記したが、今回は続きとしてその2.5Lモデル、『CX-30 25L』を取材した話から始めたい。

今回の取材車『マツダCX-30 25L』。eスカイアクティブG 2.5を初搭載した。
今回の取材車『マツダCX-30 25L』。eスカイアクティブG 2.5を初搭載した。    平井大介

『eスカイアクティブ』が初登場したのは、2020年に発売されたMX-30。2030年に向けた技術開発に関する長期ビジョンの一環とされ、2L直列4気筒の『スカイアクティブG 2.0』にマツダ独自の『Mハイブリッド』を組み合わせてマイルドハイブリッド化。2022年には3やCX-30にも搭載されている。

2.5Lが日本で初登場したのは、5月に販売開始となった新型CX-5。それと同じパワーユニットを今回、3とCX-30にも搭載した形だ。ちなみに2Lもそのまま残されているので、商品改良後のラインナップはエンジンを基準にするとこうなる。

スカイアクティブG 1.5:3ファストバック(2WD)
eスカイアクティブG 2.0:3セダン(2WD)/CX-30(2WD)
eスカイアクティブG 2.5:3ファストバック(2WD、4WD)/3セダン(2WD)/CX-30(2WD/4WD)
eスカイアクティブX:3ファストバック(4WD)

こうして見ると、車重が重い4WDでのパフォーマンスをディーゼルの代わりにカバーしているように感じる。ちなみに3ファストバックの2.5/2WDとXには6速MTも用意され、他は全て6速ATだ。

CX-30上級グレードとCX-5中間グレードが同じ価格

実はCX-30の2.5に続きCX-5の取材もまとめて組んだのだが、その後、マツダから『CX-5/CX-30比較試乗・撮影』と題した取材会の案内が届いた。同じ『eスカイアクティブG 2.5』を搭載する両車を、同時に試乗するという内容だ。しかし既に両車貸し出しの日程が決まっていたので、当日は説明だけ伺うことにした。

興味深いのは価格設定で、CX-30に今回追加された上級グレード『25エアーエディション』と、CX-5の中間グレード『G』は同じ352万円なのだ。

2.5Lのマイルドハイブリッドとなる『eスカイアクティブG 2.5』。CX-30とCX-5、両車に搭載される。
2.5Lのマイルドハイブリッドとなる『eスカイアクティブG 2.5』。CX-30とCX-5、両車に搭載される。    平井大介

今回の取材会で提供を受けたデータからユーザー属性を見ていくと、男性比率はCX-5のほうが高く(CX-30は77%、CX-5は87%)、年代はCX-5のほうが若く(CX-30は50~60歳台が中心、CX-5は30~50歳台がほぼ均等)、4WD比率はCX-30のほうが高い(CX-30は39%、CX-5は25%)。

購入の重視ポイントは両車とも『スタイルや外観』が1位だが、CX-5は『居住性』、『内装デザイン』が続き、CX-30は『内装デザイン』、『ボディカラー』と続く。

こういったデータからもCX-30は1~2名での使用が多く、CX-5はファミリー層に支持されていることが見えてくる。ちなみにCX-30の販売は25エアーエディションが6割を占め、訴求色のエアログレーも好評とのことだ。

一方のCX-5は他社銘柄からの乗り換えが半分を占めているのが特徴。若いユーザー層が多いのは、アンバサダーに就任した綾瀬はるかさんの影響も大きいとマツダは分析する。グレード比率はGよりも55万円高となる407万円のLグレードが6割と、これまた上級モデルが売れているそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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