Juju(野田樹潤)ブログ

2025.12.19

【Juju(野田樹潤)ブログ】第123話:トリプルヘッダーの最終ラウンド、 シーズンを戦い抜きました!

130R、豪快にオーバーテイク!

この場合のチャンスとは、うちのチームの体制にあります。一斉ピットインの場合、2台体制のチームは作業中のマシンの直後で後の1台が少し待たなければならないことがあります。でも、私たちのような1台体制ではそれがない!

ところが今回はタイヤ交換に苦戦してしまい、期待したほど順位を上げることができませんでした。

タイム的には悪くなくても、抜くところまでいかなかったり。難しいものです。

レースが再開すると、小林可夢偉選手が後ろから迫ってきて4周ほどバトルしました。最後は130Rで外から豪快に抜かれることに。ベテランならではの駆け引きの上手さはさすがだと思いました。

レース後半は高星明誠選手を従えて走るかたちになりましたが、そのままの順位(17位)でチェッカーを受けました。ロングランでも思ったよりいいペースを刻めたので、翌日の2連戦に向けていい状態で挑めるという自信を持つことができました。

いいペースで走れると、どんどん欲が出てきます。明日こそ!

一夜明けての23日の午前中は富士の代替戦で、スタート順位は富士の予選結果通り。私は22台中の20番手でした。

この日はシーズン最終日ということもあり、たくさんの方々が見に来てくれました。

レースではオリバー・ラスムッセン選手を後ろに従えてバトルをしました。相手の速いところと遅いところを冷静に観察しながら走っていたのですが、一度は抜かれてしまいました。でも前日、小林可夢偉選手が私を抜いていった130Rで外側からオーバーテイク(280km/h全開です!)を仕掛けて前に出ることができました。

抜いた時には、父に「今のオーバーテイク、かっこよかったねえ」と言われました。

今回のレースではペースがそこそこあったので、抜かれるだけじゃなく、バトルが続くようになったことが成果かなと思います。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

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