【ライバルは見当たらない】ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌは魅惑のクーペSUV!

公開 : 2024.12.11 15:00

アルピーヌA110を彷彿とさせる雰囲気

タイヤが18から19インチになったことで乗り心地への影響があるかと心配していたが、快適性はまったく犠牲になっていない。スポーティではあるものの、サスペンションはしなやかにストローク。フランス車らしいタッチであり、アルピーヌA110を彷彿とさせる雰囲気でもある。

ワインディングロードに足を踏み入れてみれば、SUVであることを忘れさせるほど一体感の高いハンドリングだった。ステアリングの切り始めからフロント外側のタイヤがガシッと路面を捉えている感触が強く、操舵に対して忠実にノーズがインに向いていく。サスペンションがしなやかなので荒れた路面でも挙動変化が少なく、安心感が高いのもアルカナの美点だ。

日本のフルハイブリッドから乗り換えれば、ダイレクト感溢れるEテック・フルハイブリッドのフィーリングと奥深いシャシー性能に魅惑されることだろう。エスプリ・アルピーヌのトリムが醸し出すプレミアムでスポーティな雰囲気も他では得られない魅力で、ライバルが見当たらないという声はますます高まるはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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