愛車選びの先にあったのは、オールパーパスなジープ・コマンダー

公開 : 2025.05.30 13:00

ディーゼル+賢い4駆のアドバンテージ

ジープ・コマンダーにはいくつもの特徴があるが、中でもディーゼル・エンジンとジープらしいドライブトレインによる高い走破性というアドバンテージは、他の多くのSUVとは決定的に異なる部分といえる。

このクラスでは珍しい2Lの直列4気筒ターボディーゼルエンジンも、コマンダーに唯一無二の個性を与えている。7人乗車+荷物満載という条件下では、ガソリンの2Lエンジンでは実現が難しい350Nmという大トルクが頼もしく感じられるに違いない。

ジープらしくドライブトレインが4×4であることは当然だが、Jeep🄬アクティブドライブは、4駆と、普段街中での2駆の走行状態をオンデマンドで切り替えてくれるという特徴を持つ。コマンダーはスタイリングだけでなく、走行性能でもアウトドアとシティユースに寄り添うことができるのだ。

ディーゼルというと、気になるのは静粛性の部分だろう。しかしエンジンをかけてみると、アイドリング状態におけるエンジンの静かさ、ボディの防音性能に感心させられた。

実際に走り出してみると、9速ATの巧みなシフト捌きによって、エンジンの気配をいい意味で消しつつ、力強いトルクだけが、コマンダーの走りを軽快なものにしてくれていることも確認できた。

また、ディーゼルといえば省燃費性能抜きに語ることはできない。コマンダーはWLTCモードの燃費で13.9kmも走ってくれるし、燃料代のメリットもある。軽油はレギュラーガソリンに対し20円ほど、またハイオクに対しては30円以上もリーズナブルなのである(価格は編集部調べ)。

郊外のキャンプサイトに向かう、少し混みあいはじめた高速道路は、ジープ・コマンダーの優れた走行性能を確認できる絶好のシチュエーションだった。

ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールと、車線の中央をきちんとトレースしてくれるハイウェイアシストシステムを使い、リラックスした移動が体験できたのだ。その他にもコマンダーには最新のADAS装備がひと通り揃っているので、いざという時の安心感も大きい。

直線的なボディが都会にも映えるコマンダーだが、フィールドに持ち込むとジープならではのタフな雰囲気が一段と輝いて見えた。

今回の撮影では、大きな石がゴロゴロとしている河原のキャンプ場の最も奥にある静かなサイトまで、悠々と入っていくことができた。

その途中、大きな水たまりを越える必要があったのだが、そこではジープのドライブモード切り替えとして有名なセレクテレインシステムが頼もしく感じられた。SAND/MUD、SNOW、AUTOという3つのモードもドライバーに心理的な余裕を与えてくれた。

また、直線的で見切りが良いボディや、クルマの周囲を死角となる部分まできっちりと見渡すことができるサラウンドビューカメラのおかげで、でこぼこなフィールドを正確に走破するというジープならではの走行性能の高さを体感することができたのだった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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