『趣味性』と『実用性』の絶妙な均衡 ジープ・コマンダー

公開 : 2025.11.14 13:05

実用性と同じくらい際立つ趣味性の高さ

現代はスマホやナビのおかげもあって、出発してからでもすばらしい旅をプロデュースすることができる。

今回も河口湖で一般道に出て話題のジェラート屋さんに立ち寄るところまでは計画していたが、その後は様々な選択肢に心を躍らせながらのドライブとなった。

山梨県にはロードクリアランスがしっかりと確保されたSUVじゃないとたどり着けない場所、未舗装の林道などもたくさんある。コマンダーなら、そんな場所にも躊躇なく踏み込めるという自信を与えてくれる。

今回も気になる林道をいくつか走ってセレクテレインシステムを試してみたのだが、緩い勾配のダートでは走行モードをあれこれ試すまでもなかった。

そして最後は甲府の街を見下ろすシャトー、酒折ワイナリーで気になるワインを買って帰ることにしたのである。

往復で400kmほどの今回のクルーズで実感したのは、あらゆる用途で乗り手の要求に確実に応えてくれるコマンダーのカバレッジの広さだった。燃費と燃料代の双方において有利なディーゼル・エンジンと、3列シート7人乗りという広い室内空間はやはり魅力的。

そんな実用性と同じくらい、ジープ伝統の7スロットグリルを掲げたコマンダーはブランドの歴史や高い走破性という部分で趣味性が高く、所有欲も満たしてくれるのである。

愛車をフルに使いこなしてカーライフを満喫したい! ジープ・コマンダーはそんな地に足の着いた人にこそお薦めしたい1台だ。

ジープ・コマンダー 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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