劣化した内装のツヤは復活できる?市販品でDIY!【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #5】

公開 : 2025.12.12 12:05

イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルが、1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』をレポートする不定期連載をお届け。第5回では、『劣化した内装』について記します。

とても気になる、お疲れ気味の内装

こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載。第4回ではB11型サニーの紹介をしましたが、今回は『再生』ネタの復活です。お題は、『劣化した内装のツヤは復活できるのか?』です。

このサニーカリフォルニア、褪色しやすい赤塗装が古いクルマの割には鮮やかなので、程度は良さそうに見えます。でもこれまでも書いてきたように、内装はかなりお疲れ気味。

外装の艶やかさと比べると、内装の劣化感が強いです。
外装の艶やかさと比べると、内装の劣化感が強いです。    遠藤イヅル

具体的には、ダッシュボードなどの革シボ風処理が施された樹脂はおおむねカサカサでツヤなし状態、ドア内張りのビニールは上部がなんとなく茶色に焼け、ゴムのような素材の成形天井はあちこち表面が欠けているといった塩梅。ヘッドライト、ワイパーのレバーも白化しています。

内装というものは運転中に必ず目に入るものなので、どうにしかしたいところ。そこで、一般的に販売されているケミカル用品でお手軽に光沢を復活させ、少しでもキレイにできるか試すことにしました。なお天井に関しては、張り替えや交換で対応が大仕事になるため、改めての作業とします。

ツヤ出しアイテムを塗り塗り

内装のツヤを復活させるケミカル用品は、クレポリメイトやアーマオール、黒樹脂復活などの名称で数多くの製品が発売されています。その中から今回は、ソフト99の『ルームピア・コンパッタ未塗装樹脂用ツヤ出し』を使用してみました。

コンパッタは、フタを外すと液剤を含んだスポンジがふくらんで飛び出るのが特徴。そのまま塗りこむことで、手を汚さずお手軽に未塗装樹脂のツヤ出しができると謳われています。とはいえ内装全般の汚れがかなり目立つので、まずはその前に車内用クリーナーとウェスを用いてしっかりと丁寧に清掃しました。

汚れもひどい購入時の状態。スピーカーのメッシュ部から割れるのは、ADバン含むB11系のお約束のようです。
汚れもひどい購入時の状態。スピーカーのメッシュ部から割れるのは、ADバン含むB11系のお約束のようです。    遠藤イヅル

そしてコンパッタを塗っていきます。樹脂のツヤ出し系ケミカル剤といえば、スプレーをウエスに吹き付けて塗り伸ばす方法が一般的ですが、コンパッタは片手でどんどん塗り進めていくことができます。ただ、凹んだ箇所などスポンジが届かない部位は塗り残しが出てしまうのが欠点です。

そしてその結果は、嬉しいことにツヤツヤ状態に! 特にカサカサだったメーターフードは明らかに効果があり、ピラーが反射するほどです。塗ったあとのベタベタもなく、ツヤ感もごく自然。使用後はフタをしてグローブボックスに忍ばせておけるのも良いですね。

このように使用前に比べると確かに格段の違いが出ましたが、一般的な濃い色の内装と異なり、B11サニーは明るめのグレー系(ボディカラーによってベージュ系もあり)なので、正直なところ劇的には変わらない(涙)のは仕方ないところでしょうか。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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