こだわりの色遣い ルノー・アルカナ「E-TECHエンジニアード」は、発見の連続 5月11日発売

公開 : 2023.04.21 11:45

今まで見たことのないルノー・アルカナが登場。新グレードの「E-TECHエンジニアード」です。エレガントなクーペSUVの新しい一面を探ってみましょう。

もくじ

ルノーのクーペSUVに、新コーディネート
インテリアにも発見 隅々まで“新感覚”
心地よく力強いフルハイブリッド「E-TECH」

ルノーのクーペSUVに、新コーディネート

AUTOCAR JAPAN sponsored by Renault Japon

ルノー・アルカナにE-TECHエンジニアードという、新しいグレードが設定された。

アルカナにはこれまで、E-TECHハイブリッドとマイルドハイブリッドの2タイプがあったが、どちらもルノー・スポールのエッセンスを注ぎ込んだR.S.ラインだったので、初めての仕様違いということになる。

ではエンジニアードはどんな車種なのか。

フランス本国でエンジニアード登場を伝えるルノーのニュースリリースには、「un souffle de modernité」というフレーズが使われていた。

souffleという単語は、フランス生まれの料理スフレ(soufflé)と関係がある。souffleはsouffler(息を吹きかける)という動詞の名詞形(息吹)、スフレは過去分詞形(ふくらんだ)だ。つまりこのフレーズを和訳すると、「モダンな息吹」のような感じになる。

モダンな雰囲気で仕立てたグレードではあるけれど、強引にそれをアピールするのではなく、息吹という言葉が示しているように、控えめに主張したいという考えなのだろう。

とてもフランスらしいアプローチだし、実車を前にして、その思想はしっかり表現されていると思った。

新しい表情のアルカナと出会う

まず目に入るのは、フロントマスクのF1ブレード、サイドシル、ホイール、ツインエグゾーストフィニッシャーに入った、ウォームチタニウムカラーの差し色だ。

クールでありながらエレガントという、対極にあるような2つの要素を両立させていて、しかもそれが前に出すぎていない。この色を選んで与えたセンスに感心した。

アルカナE-TECHエンジニアード(469万円/グリ メタルM)

さらにエンジニアードでは、グリルとリアスポイラー、前後のエンブレムとスキッドガードがグロスブラック仕上げになっていることも特徴となる。

エンブレムと言えば製品のラベルに相当するわけで、クロームメッキなどで目立たせることが一般的。それをあえてブラックアウトした。並々ならぬこだわりを感じる。

▶️ルノー・アルカナ 製品サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

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