ポルシェ911カレラS

リニアリティも従来の一般的なターボ・エンジンとは一線を画するもの。回転を高めれば聴覚的な覚醒があり、即座に7500rpmのクライマックスに達する。エグゾースト・ノートもたまらない。

デュアル・マス・フライホイールのおかげで変速時のヴァイブレーションも最小限。ギア・レシオとソフトウェアのマッピングが見なおされたことで、変速スピードとなめらかさもオートマティック/マニュアル・モード問わず向上している。

ギア・レバーを介した変速の方向も変更を受けた。これまでがレバーを押すことでシフト・アップ、引くことでシフト・ダウンだったのに対し、引いてアップ、押してダウンになり、ポルシェのレースカーさながらの操作ができるというわけだ。もちろんパドルを介した変速も可。

シフト・クオリティの向上は、特に低速で穏やかにアクセルを踏んだ時にわかりやすい。これまでのようなぎこちなさはどこへやら。気がつけば高いギアといった具合に変速が済んでいる。

オプションのデュアル・クラッチ・ギアボックスを搭載したモデルの車重は1460kg。これまでのカレラSよりも45kg重いことになるのだが、0-100km/hタイムは0.2秒短縮の3.9秒に達している。最高速度は3.2km/hアップの306km/hに達している。

ターボ化によって、カレラSの平均燃料消費率は1.5km/ℓアップの13.0km/ℓとなり、CO2排出量は205g/kmから174g/kmまで減っている。お見事だ。

PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)は標準となり、車高は先代よりも10mm低くなっている。テスト車のようにオプションのスポーツ・サスペンションを組み合わせたモデルであれば、さらに10mm低くなる。

 
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