新車&中古車対決! ―― ケータハム・セブン vs KTM X-Bow

このテストは、いつも単純明快である。試乗経験のある車種から10台弱をセレクトし、新車と中古車を用意して対決させるのだが、結果は決まって同じなのだ。中古を買え、となるのである。

なぜか? いつも思うのだが、クルマを所有することの喜びは、契約書にサインして乗って帰ってくるという事実以上に、時間と情熱を注ぎこむ過程にあるから、ではないだろうか。

時には予測できない、それも突拍子もないトラブルで、出費を強いられるかもしれない。しかし、新車より趣味性が強いクルマや高級車を買えるチャンスは広がり、一方で減価償却の目減り額は少なくて済む。長く乗るほどに、少ない出費でより多くの楽しみを享受できるというわけだ。毎度ながら、単純な話だ。

さて、ここに用意した中古車はKTMのX-Bow、そのGT仕様だ。ちなみにKTMは、このクルマを ‘エックスボウ’ と呼ぶか ‘クロスボウ’ と呼ぶかに、こだわりはないというので、X-Bowと表記することとする。

新車価格は£82,600(1,193万円)だ。中古車で良かった。というのも、この数ヶ月でユーロとポンドの為替が著しく変動したため、新車の候補に選んでいたら、比較対象との釣り合いが取れなくなっていたからだ。企画の根幹に関わるゆゆしき問題である。

ただし価格が変わっても、この手のサーキット重視のクルマとしては大柄で、ラゲッジ・スペースを備えない点は変わらない。

中古市場のタマ数は少なく、英国内でも見つけられるのは10台に満たない。しかも2008年の発売以来、様々な仕様が販売されており、ほとんどの個体が、それぞれ異なった仕様である。

 
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