[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

初試乗 メルセデス-AMG A45S プロトタイプ 1ℓ当たり210ps 先進の四輪駆動

2019.02.22

 

最先端の四輪駆動システム

助手席からだが、素晴らしくコントロールされているようだった。ドリフトアングルはスキッドパンの路面状況で微妙に変化するが、レンジャーはオーバーステア状況を保つために、スロットルやステアリングを必死に操作している素振りは見せない。

必要に応じて、新しい四輪駆動システムは100%に近い形で外側の後輪へと駆動力が伝えられるようにプログラムされている。しかし完全に後輪駆動となるわけではなく、バランスを保つために、僅かながら前輪も駆動させる必要がある。そんなことを確認しながら、助手席での初試乗はあっという間に終わってしまった。試乗プログラムを開催したAMGのエンジニアリング・チームは、日照時間が短いこの時期ながら、日没前に予定をこなす必要があるのだろう。

メルセデス-AMGは新しいA45S 4マティックに関して、これ以上のことは明らかにしなかった。しかし公道を走れるクルマに搭載された、量産の4気筒エンジンとしては最もパワフルなユニットを搭載し、トランスミッションやドライブトレインの仕上がりも驚異的だったことはわかる。思わずハイパーハッチとしてのランキングを想像してみた。

最新の四輪駆動システムは最も先進的なものだと思う。仮にハードウエアが最先端でなかったとしても、横置きエンジンのロードカーに搭載されたセットアップとしては、最先端だといえる。あくまでも助手席での体験だったが、メルセデス-AMGの新しいA45Sは、これまでにない正確性と積極性を備えていることは間違いない。ドリフトだけでなく、トラクションの高さやドライビング性能という点でも、そのアドバンテージは極めて優れていると感じた。

 
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