初試乗 メルセデス・ベンツCLA220 新型を評価 ハッチバックとは一線を画す

2019.04.19

スポーティさを高めるためのボデイ拡大

エクステリアデザインに関しては好みも大きいし、読者の審美眼もあるからあまり多くは語らないが、わたしの目には先代のCLAよりもずっとカッコ良くなったように見える。CLSの弟は、それほど存在の主張自体は強くないが、低くなった全高を除いて全長と全幅は先代モデルよりも大きくなった。多くの場合、モデルチェンジの度にボディも大きくなる傾向があるから、これは避けられない事かもしれない。


しかし試乗後の夕食の席で、メルセデス・ベンツの主任技術者を務めるアクセル・ヘイクスが、クルマをよりスポーティーに仕上げるために、ボディサイズを大きくしたのだと話した。思わず聞き返すと、詳しい内容を説明してくれた。

新しいAクラスは、路上での安定性とハンドリングを向上させるために、トレッドを広げることが開発初期の段階から決まっていたそうだ。また、スポーティーなイメージを強調する意味で、全高は先代モデルよりも低く設定したという。つまり、ロー・アンド・ワイドでありつつ、全長も短くしておきたいところだが、スタイリング的にそうはならなかった。プロポーションとして美しく見える長さに設定してあるからだろう。加えてボディは成長しているものの、増えた車重はわずかに15kgなことも見逃せない。


CLAのエクステリアデザインは、Aクラスと見間違えないようにリフレッシュされただけでなく、フロントのトレッドは63mm、リアは55mm広げられ、サスペンションにも大きく手が入っている。スプリングやショックアブソーバー、アンチロールバー、オプションとなるアダプティブダンパーなどがCLAのために専用の設定となり、よりスポーティーな方向へ味付けされた。

そして最も注目するべきは、エンジンの出力やグレードに関係なく、CLAのリアサスペンションにマルチリンク式が採用されたことだろう。一方で、英国で売られているAクラスのリアサスペンションは、シンプルで安価なトーションビーム式となっている。このおかげで、乗り心地やハンドリング、ステアリングフィールに大きな違いが生まれている。

 
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