新型 メルセデス・ベンツE300de 環境性能とパフォーマンスのバランス

2019.05.15

隠せない車重増は360kg

静止状態からのスタートダッシュも機敏。ディーゼルエンジンが最大トルクを発生する回転域に到達する前に、最大トルクが瞬時に立ち上がるモーターがしっかりアシストする。エンジン自体は6気筒ユニットほどスムーズではないものの、燃費の良さを考えれば、充分なトレードオフが成り立つと思う。

プラグイン・ハイブリッドだから、ディーゼルエンジンを活用してバッテリーを温存したり、エンジンの力や回生ブレーキを利用して、燃費効率を多少犠牲にしつつ、バッテリーを充電することもできる。また回生ブレーキ機能には、おまけともいえる機能が付いてくる。

アダプティブ・クルーズコントロールが備わらない廉価版のSEグレードであっても、回生効率を高めるために前方車両との距離を測るセンサーが付いており、先行車両が減速すると、自動的に自車の速度も落としてくれるのだ。この機能は、思いのほか便利に感じられた。

標準の内燃機関モデルからの妥協点がないわけではない。Eクラスのプラットフォームは、最新のアウディやBMWなどと異なり、プラグイン・ハイブリッド化が簡単ではなかったはず。結果として、E220dから360kgも車重が増えてしまっている。そのため、コントロール性もE220dよりも劣っており、ライバルよりダイナミックなステアリング・レスポンスを示す、とはいい難い。

 
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