306psにパワーアップ ミニ・クラブマン・ジョンクーパー・ワークス 試乗

2019.09.15

100字サマリー

30%増しの最高出力を獲得した、ミニ・クラブマン・ジョンクーパー・ワークス(JCW)。特別なエンブレムに相応しくなっただけでなく、これまでのミニの中で最速といえるパフォーマンスを獲得しています。ドイツで試乗しました。

もくじ

BMW M135iと同じ306psエンジン
メルセデス-AMG A35と直線で伍する
俊敏さはコンパクトなホットハッチ並み
JCWの名に恥じない熱々のクラブマン
ミニ・クラブマン・ジョンクーパー・ワークスのスペック

BMW M135iと同じ306psエンジン

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

フェイスリフト以上の中身を獲得したといって良い、ミニ・クラブマンのジョンクーパー・ワークス(JCW)。目立つフロントスプリッターを装備し、より多くの空気を吸い込めるようになったバンパーやヘッドライトの変化は、好みの分かれるところだと思うが、見過ごせない内面の進化を得た。2016年の試乗で退屈だと酷評された231psの2.0Lエンジンが差し替わり、新エンジンを獲得したのだ。実はミニのエンジニアもそのことはわかっていたようで、JCWは名前だけだ、と漏らしていた。

新エンジンも2.0Lの4気筒には変わらないが、最高出力は大幅に引き上げられ、306psに達している。この数字に見覚えのある読者もいるかもしれないが、それは正解で、プラットフォームも共有し前輪駆動となったBMW M135iと同じユニットとなる。その結果、これまで製造されてきたミニのモデル群の中で、最もパワフルなクルマが誕生した。

ミニ・クラブマン・ジョンクーパー・ワークス
ミニ・クラブマン・ジョンクーパー・ワークス

もちろん単なるパワーアップだけにはとどまらず、最も熱いクラブマンには、フロントキャンバー角が改められ、より剛性の高い足まわりに、サスペンションのスプリングレートやダンパーの設定も見直されている。リアブレーキには4ポッド・キャリパーが奢られ、ボディ剛性も高められたほか、エグゾーストシステムも新しいものになった。

エンスージアストの食欲を刺激するには十分なアップデートの内容だが、以前のJWCが備えていたパフォーマンスを考えると、これくらいは手を加える必要があったのだろう。フェイスリフト前のJCWは価格の割に標準のクーパーSを明確に凌駕するほどの性能は得られていなかったのだから。

 
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