【夢に描いた2ドアクーペを現実に】シトロエンDSクーペ・グラン・パレ 前編

2020.05.02

同僚との能力を合わせて独創的に

1983年になると、ゴドフロイはベンチュリー社へ転職。11年間在籍した。ほかにも、水陸両用レジャービークルなどのプロジェクトにも関わっている。

彼が関わった工業製品の中で今も広く目にするものの代表といえば、フランス・マニトー社の建設用機械。赤く塗られたクレーンやフォークリフトなど、旅行先で目にした読者もいるのではないだろうか。

シトロエンDSクーペ・グラン・パレ
シトロエンDSクーペ・グラン・パレ

DSグラン・パレを生み出すきっかけはシンプルだったと、ゴドフロイは振り返る。長年のコーチビルダーとして同僚でもあるクリストフ・ビアーが、DSのサルーンを、シャプロン社の工場で作られていたカブリオレのレプリカにしたいと考えていたからだった。

「わたしは、お互いの能力を合わせれば、もっと独創的なクルマを作れると話しました。DSをカブリオレに改造する人は少なくないので、クーペにしようと、彼を説得したんです」 と話すゴドフロイ。

「シトロエンはDSのクーペを正式に作ることはありませんでした。シャプロン社のハードトップとは異なるものを生み出したいと思いました。DSのデザイナーだった、フラミニオ・ベルトーニのアイデアに近い、ほかとは違う何かをしたかったのです」

「クーペなら、オリジナルの良さを尊重しながら、もっと個性を出せると考えました。大きくカーブを描くリアウインドウや、丸く柔らかなリアエンドなど」

 
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