【今あらためて試乗】シトロエンBX あり触れていて、しかし非凡 未来感覚を詰め込んだ30年モノ

2019.12.15

サマリー

「バカンスに出かけたい」という見出しから始まる1990年式のシトロエンBXの試乗記です。ハイドロ→底なしにストロークの深いアシを想像? じつはそうではないのです。歴史をみても存在意義があります。

もくじ

バカンスに出かけたい
いいとこ取りのハンドリング
BXとシトロエンの今

バカンスに出かけたい

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

ペタンと地面にはいつくばっているハイドロ・シトロエンが、ムクムクッと起き上がる様は何度見てもユーモラスだ。

それは寝ていた犬がゆっくり起き上がって伸びをする様子にも似ているし、冷徹な機械とは違う生命の存在すら感じさせてくれる。

後期型の顔はヘッドランプ間に小さなグリルが開けられ、ウインカーも大きくなっていることでわかる。シンプルな1本ワイパーもシトロエンらしい。車高は4段階に変化する。
後期型の顔はヘッドランプ間に小さなグリルが開けられ、ウインカーも大きくなっていることでわかる。シンプルな1本ワイパーもシトロエンらしい。車高は4段階に変化する。

実際にハイドロ・シトロエンの体内にはLHMというOILが血液のように流れている。その油圧によって車高が支えられ、パワステやブレーキが機能するようになり、モデルによってはヘッドランプも目玉のように動く。

車高が完全に上がり、ワーニングランプが消えると、走行が可能になる。

今回のBX19TRIブレークは、少し古めのシトロエンを専門に扱うモダンサプライガレージの売り物。1990年式なので後期型ということになる。

「機関をきっちり仕上げて乗り出し100万円くらい」というフワッとしつつ的確な表現がシトロエン屋さんらしい。

ルーフが延長されたブレークは、ただでさえ広大なBXの荷室がさらに広くなっている。だがもともと直線基調のBXなので、違和感はない。

フランス人がバカンスに出かけるために荷物を満載し、さらにルーフの上にもたくさんの荷物を載せて出かける、そんなシチュエーションに合う1台だ。

 
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