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2018.04.14

中国ジーリー(吉利汽車)の野望 デザイナー・インタビューで探る

編集部より

英国人デザイナーのピーター・ホルベリーは急成長するジーリー(吉利汽車)と傘下のロータス、Lynk&Co、それにプロトンといったブランドの将来をデザインしています。個々のクルマというよりも、それぞれのブランドの方向性を決めるのが主な仕事です。

もくじ

英国人デザイナー、ピーター・ホルベリー
ジーリー・グループのデザイン部門ボスになるまで
同グループ 他ブランドの戦略は
傘下のロータスは?

英国人デザイナー、ピーター・ホルベリー

2011年からジーリー(吉利汽車)のグローバル・デザインのトップを務めているピーター・ホルベリーは、最近の自動車ビジネスにはサプライズが足りないと思っている。

今、われわれはジュネーブ・モーターショーのフォード・ブースで楽しくおしゃべりをしているところだ。周りは青いオーバルのバッジを付けたクルマでいっぱいである。

ホルベリーがデザインしたクルマではないが、アニック生まれの巨匠デザイナーの息づかいは確かに感じられる。45年を超えるキャリアの中で彼は2回フォードで仕事をしているのだ。最初は新米として、2回目はマスタングやF-150などフォードの看板車種を担当するグローバルのヘッドとして。

ホルベリーは1973年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートを修了すると自動車デザイナーとして活動を開始し、まず英国クライスラーに入社した。以来、彼はボルボ(3回)、フォード(2回)、プレミア・オートモーティブ・グループ(ジャガーを筆頭に、ランド・ローバー、ボルボ、アストン マーティン、リンカーン)それにコベントリーを本拠地とするMGAデザイン・グループで有期の仕事を行ってきた。

ホルベリーの現在の仕事は、ジーリー、Lynk&Co、プロトンそれにロータスという共通点のないブランドのデザインの方向性を決めることだ。おそらく今までで最もタフな仕事である。

グループの創設者で中国人オーナーの李書福は、はじめ冷蔵庫メーカーとしてビジネスをスタートした。仕事中毒の彼は1990年代の後半に初めてクルマの製造を始め、事業を急拡大させた。2年でグループの売り上げを3倍の125万台に急増させ、中国第2の自動車メーカーに躍進させたにもかかわらず、李は今後さらに大幅な規模の拡大ができると信じている。

しかし、グループの各ブランドには飛躍が必要であると考える李は、デザインに関するホルベリーの嗅覚とチームの統率力を信頼し、カルテットの鍵となるキャラクターの決定を彼に委ねた。

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