英LEVC　中国向け大型EV導入

英国のタクシーメーカーであるLEVCは、8人乗りの新型電動ミニバン「L380」を公開した。今後数年間で投入する新しい「モビリティ・ソリューション」の第一弾とされている。

L380という車名は、世界最大の旅客機エアバスA380にちなんだもの。2024年に中国で発売予定で、他の市場にも順次導入されるとのことだが、本国の英国市場への導入については明言を避けた。

L380はLEVCの新しいSOA（スペース・オリエンテッド・アーキテクチャー）というプラットフォームを採用している。このSOAは、全長4.86mから5.95mのEVに対応したもので、従来モデルのTXやVN5とは別に、さまざまな大型商用車・乗用車に使用される。

中国メディアによると、L380のサイズは全長5316mm、全幅1998mm、全高1940mmで、車両重量は2805kg。シートレイアウトは2座×4列の8人乗りで、最後列は折りたたみ収納可能、3列目は前後にスライドして足元スペースを広げることができる。新型レクサスLMのような、豪華な6人乗りも設定される可能性が高い。

LEVCは来年、仕様詳細を発表する予定だが、報道によると、吉利（ジーリー）グループ傘下の兄弟ブランドであるボルボのEM90と同じ最高出力272psのモーターを搭載し、73kWhまたは120kWhのバッテリーが選択可能で、航続距離は最長695kmになるという。

L380の製造は中国で行われる予定だ。

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