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2018.06.23

FCAセルジオ・マルキオンネ代表、有終の美を飾れる? 過去5年の公約と実績

編集部より

FCAを作り上げたセルジオ・マルキオンネですが、いよいよ引退のときを迎えるようです。マルキオンネにとって最後の新5カ年計画が発表されました。グローバルでプレミアムなブランドが目立つ一方で、FとCの頭文字をもつブランドの影が薄いのが気になります。

もくじ

収益性と市場 規制への対応がカギ
FCAの将来 イタリアン・プレミアムブランド
FとCの存在感は薄く 企業価値は10倍以上に
番外編1:アルファ・ロメオの公約と実績
番外編2:ジープの公約と実績
番外編3:マセラティの公約と実績
番外編4:フィアットの公約と実績
番外編5:ラムの公約と実績
番外編6:フィアット・クライスラー・オートモービルズの公約と実績

収益性と市場 規制への対応がカギ

マセラティのEVモデルや、アルファ・ロメオのスーパーカー、ジープの急速なラインナップ拡大と、80億ポンド(1兆2080億円)もの資金を投じての電動化と自動運転モデルへの対応が、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)にとって今後5年間の主要なテーマとなる。

一方、フィアット、クライスラーとダッジに関しては、控えめともいえる内容だが、それでも、フィアットからは500のEVバージョンが登場する。

なぜFCAがジープ、アルファ・ロメオ、マセラティとラムの各ブランドに力を注いでいるのかを理解するには、それぞれの収益性と市場、さらに、将来的な規制の数々を把握しておく必要がある。

この4つのブランドだけで、FCAの収益の65%を稼ぎ出しており、2022年までにこの比率は80%に達する見込みだ。4つのうち、3つのブランドはグローバルに展開しており、さらに3つはプレミアムブランドである。つまり、その潜在的な利益率で、将来の規制対応コストを十分カバーできるということだ。

CO2排出量削減と、ピュアEVモデルの開発が、こうした規制への対応で最もコストの掛かる作業となる。さらに、自動運転(FCAの最高技術責任者であるハラルド・ヴェスターによれば、この技術には現時点で1台あたり2万2000ポンド(332万円)のコストがかかるとのことだ)と、ますます広がるコネクティビティへの対応も必要だ。


過去10年で最も劇的な市場の変化は、急激なSUVとクロスオーバーモデルへのシフトであり、このトレンドにのって、ジープは数十万台規模だった販売を190万台へと伸ばすことに成功した。

ジープと、ラム・ブランドのピックアップトラックの伸長によって、FCAは長く苦しんできた負債を解消することができた。2009年にダッジの独立ブランドとなったラムも、主要な稼ぎ頭であり、フィアットの商用車ブランドであるフィアット・プロフェッショナルとの関係を深めている。このふたつのブランドを併せれば、商用車部門世界第2位の規模となる。

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