[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

レンジローバーEV ランドローバーで最もオンロードを重視したモデルに

2019.10.22

100字サマリー

ランドローバー初のEVは、レンジローバー・ファミリーに加わる新型クロスオーバーになる見込みです。航続距離を伸ばすため、SUVにしては背の低いスタイルで、オンロードを重視したモデルになるようです。電動プラットフォームは次期型ジャガーXJと共有します。

もくじ

発売は2021年後半
中国市場の鍵となる新型車に
次期型ジャガーXJの兄弟車
航続距離は450km前後

発売は2021年後半

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

 
ランドローバーは、同ブランド初の完全な電気自動車となる新型レンジローバーの発表に向け、準備を整えているところだ。このルーフが低い高級クロスオーバーは、次期型ジャガーXJの兄弟車となる。発売は2021年後半になる見込みだ。

新型ディフェンダーの開発を終えたランドローバーは、次の重要な課題である電動化に力を集中させている。これは近年の販売不振から脱却を図るジャガー・ランドローバーの「チャージ・アンド・アクセラレート」計画において、多額の投資を占める分野である。

レンジローバーEV予想図
レンジローバーEV予想図

2017年にAUTOCARが初めて報じたこの新型EVは、当初ロードローバーという車名になると噂されていたように、ランドローバーで最もオンロードを重視したモデルになる。とはいえ、ライバルに比べると依然として高いオフロード走破性能も備えるようだ。

その主なライバルとは、完全な電気自動車になるポルシェの次期型マカンや、間もなく発表されるアウディのeトロン・スポーツバックである。

中国市場の鍵となる新型車に

LRの内部資料において、この新型車は「ミディアムSUV」と表記されていた。

この新型EVの全長は、おそらくイヴォークとヴェラールの中間になるだろう。しかしルーフはそれらのモデルよりもずっと低く、前面投影面積が小さく抑えられる。空気抵抗を減らして航続距離をなるべく伸ばすためだ。

レンジローバー・ヴェラール
レンジローバー・ヴェラール

完全電動ドライブトレインを採用することでスペースに余裕ができるため、おそらくキャビンはヴェラールより広くなるだろう。

JLRがロードローバーという名称を商標登録したことは明らかになっているものの、最終的にこの車名が市販モデルに与えられるかどうかは、まだわかっていない。だが、イヴォークやヴェラールのように、レンジローバー・ファミリーに組み込まれる可能性が高い。

レンジローバーという名前が使われる理由は、それが富裕層にアピールするからだ。

特に高級クロスオーバーと電気自動車を求める消費者が多い中国市場では、ネームバリューの高さが効果を発揮するはずだ。

JLRは、中国における売り上げを伸ばすことが、近年の財政状況を好転させるための重要な鍵になると見ている。

中国政府は電気自動車の普及を推進しているため、次期型ジャガーXJと新型レンジローバーは、LRにとって同国市場の販売を伸ばすための重要なモデルとなる。

 
最新海外ニュース