ボウラー・ディフェンダー・チャレンジ 英国クロスカントリー選手権に挑戦 ラリー世界への第一歩 後編

2019.11.10

時間の問題

1周目には4~5回ほど諦めそうになったが、それはジョンも同じだったようだ。わたしの危機を察知する前頭葉もマヒしてきたようで、まるで幻覚症状のなかで危険予知テストを受けているような感じさえする。

コースの路面状況は常に変化し、あまりにも障害が多すぎる。

ボウラー・ディフェンダー・チャレンジ
ボウラー・ディフェンダー・チャレンジ

ふつうのサーキットであれば、例えコントロールを失っても、タイヤバリアへ突っ込まないようにするのが常識だが、残念ながら人間はつねに行ってはいけない方向へと吸い寄せられてしまうものだ。

そして、ボービントンでは地形そのものがタイヤバリアであり、さらには至るところに重機が置いてあるので非常な緊張を強いられる。

それでもラップタイムを短縮することは出来た。1周目は緊張し通しの12分間だったが、2周目には10分25秒で周回し、トムリ―と一緒に休憩のためにベースへと戻ると、デービスからはこれなら十分レースになると言われた。

だが、このラップタイムの短縮はわたしのドライビングスキルが上がったからではなく、1周目の戸惑いが、2周目には挑戦に変わったからに過ぎない。

BXCCでボウラー・ディフェンダーを走らせるのは、その苦労の分だけ素晴らしい楽しみをもたらしてくれるのだから、一旦コースとマシンに慣れてしまえば、この世界にハマってしまうのも時間の問題だ。

 
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