ポルシェのフル電動SUV 新型マカン 第二世代でマカン4とマカン・ターボをワールドプレミア

公開 : 2024.01.26 05:45  更新 : 2024.01.27 01:05

EVマカンのデザインは?

スポーティなプロポーションとクーペのようなライン

よりシャープなプロポーションとポルシェデザインのDNAにより、第2世代のマカンはダイナミックで圧倒的な存在感を放つとポルシェは表現する。

スタイルポルシェ責任者のミヒャエル・マウアーは「フル電動マカンによって、確立された製品アイデンティティーを電気自動車に引き継ぐ初のポルシェを発表します。新型マカンは、ポルシェの製品ファミリーの一員であることを、そのブランドアイデンティティーによって明確に認識することができます。ポルシェの伝統的なプロポーションはさらに進化し、電気自動車の課題に最適に適合しています。これにより、マカンのスポーティ、モダン、ダイナミックな外観がさらに強調されました。このデザインは、マカンが電気自動車であっても、このセグメント随一のスポーツカーであり続けることを明確に示しています」と述べた。

新型ポルシェ・マカン
新型ポルシェ・マカン

ボンネットの浅いピッチと力強く主張したフェンダーが、全長4784mm/全幅1938mm/全高1622mmのミッドサイズSUVに、静止しているときでさえダイナミックな外観を与えると彼らは語る。

新型マカンには、スタッガードフィットメントの最大22インチのホイールが装着され、先代モデル(2893mm)より86mm長いホイールベースは、フロントとリアの短いオーバーハングによって相殺されている。

ヘッドライトは2つの部分に分かれており、4灯のデイタイムランニングライトを備えたフラットなアッパーライトユニットは、フェンダーに埋め込まれて車幅を強調し、オプションのマトリックスLEDテクノロジーを採用したメインヘッドライトモジュールは、フロントエンドのやや低い位置に配置される。

ポルシェの特徴であるフライラインは、フラットなリアウインドウと一体になっており、特徴的なサイドブレードを備えたフレームレスドアとの組み合わせにより、スタイリッシュでスポーティなデザインが実現したという。

強調されたショルダー部が、リアに力強い印象を与え、彫刻的な3Dライトストリップの中央にはポルシェロゴが配置される。

航続距離や使い勝手はどうなった?

アクティブおよびパッシブエアロダイナミクスによる航続距離の延長

ポルシェは、そのデザインDNAと航続距離のために最適化されたエアロダイナミクスを融合させたと語る。

新型マカンは、アクティブおよびパッシブエレメントを採用して空気抵抗係数を0.25に抑えたポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)によって市場で最も流麗なSUVのひとつとなり、航続距離と消費電力にプラスの効果をもたらすと彼らは語る。

新型ポルシェ・マカン
新型ポルシェ・マカン

PAAシステムには、アダプティブリアスポイラー/フロントエアインテークのアクティブクーリングフラップ/完全に密閉されたアンダーボディのフレキシブルカバーが含まれ、ヘッドライトモジュール下のエアカーテンと低く構えたフロントエンドが、空気の流れを最適化するという。

リアでは、横方向のティアオフエッジとルーバー付きディフューザーが空力効率を確保すると付け加えた。

2つのラゲッジコンパートメントと拡大された室内スペース

新しいマカンは、パフォーマンス志向のSUVでありながら、高い日常の実用性/高品質な装備/広々とした室内空間を備えているとポルシェは強調する。

電動化によってマカンのラゲッジスペースは拡大され、モデルや装備に応じて、リアシートベンチの後ろの容量は最大540リッター(カーゴモード)さらに、ボンネットの下には「フランク」と呼ばれる容量84リッターのセカンドラゲッジコンパートメントが存在する。

これは先代モデルを127リッター上回り、リアシートの背もたれを完全に倒すと、リアラゲッジコンパートメントの容量は最大1348リッターに拡大する。2,000kgの最大けん引性能は、マカンの実用性をさらに高めると彼らは付け加える。

モデルや装備に応じて、運転席と助手席は従来よりも28mm低く、後部座席は15mm低くなり、結果として足元スペースが増加し、インテリアは紛れもないポルシェだという。

コックピットの幅は、一体化したブラックパネルによって強調され、センターコンソールのせり上がるデザインは、車高が低くパフォーマンス重視のポジションという印象を高め、同時に、大きなウインドウが室内空間に明るさと開放感を与える。

最新のデジタルユーザーインターフェースに加えて、吹き出し口やエアコンのスイッチ類など、アナログのコントロールエレメントも用意されており、更にLEDライトストリップが、コックピットとドアのトリムストリップに巧みに組み込まれており、アンビエント照明やコミュニケーションライトとして機能するという。

状況に応じて、挨拶/充電プロセス/ドライバーアシスタンスシステムとの連携など、情報や警告も提供し、新型マカンの装備は、高度なカスタマイズを可能にすると彼らは発表している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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