ポルシェのフル電動SUV 新型マカン 第二世代でマカン4とマカン・ターボをワールドプレミア

公開 : 2024.01.26 05:45  更新 : 2024.01.27 01:05

ポルシェは第二世代の新型マカンをシンガポールにてワールドプレミア。フル電動SUVとして生まれ変わった今回、マカン4とマカン・ターボが発表され、搭載するのは408psと639psのユニットです。

フル電動化された新型マカン

ポルシェはフル電動化された新型マカンを発表した

最高出力639psのパワートレインを搭載した第2世代のマカンは、あらゆる路面でEパフォーマンスを発揮し、日常における高水準の使いやすさを実現するという。スポーツカー然とした性能は、270kWの高性能急速充電と613kmの航続距離(WLTP)によって達成されると発表された。

ポルシェマカンは発売から10年を経て、フル電動モデルの第2世代に移行する。新型マカン4とマカン・ターボは、時代を超越した先進的なデザイン/ポルシェならではのパフォーマンス/長い航続距離/高い実用性によって、SUVを選択するポルシェユーザーの要件を完全に満たすことを目指すという。

新型ポルシェ・マカン
新型ポルシェ・マカン

ポルシェ取締役会会長のオリバー・ブルーメは、シンガポールのワールドプレミアにおいて「卓越したEパフォーマンス、新しいドライバーエクスペリエンス、そして非常に印象的なデザインによって、マカンをまったく新しいレベルに引き上げます」と意気込みを語った。

また「当社の目標は、フル電動化されたマカンによって、このセグメントで最もスポーティなモデルを提供することにあります」とマカン製品ライン担当のイェルク・ケルナーは述べた。

ポルシェは、フロントとリアのアクスルに最新世代の永久励磁型PSM電気モーターを採用することで優れた効率を達成し、出力の最適な再現性を可能にするという。数値からもトップクラスのEパフォーマンスであることが証明されると語る。

ローンチコントロールとの組み合わせによりマカン4は最高出力408psのオーバーブースト・パワーを発生し、マカン・ターボは最高出力639psを誇るという。

最大トルクはそれぞれ66.28kg-mと115.23kg-mで、優れた走行性能が保証され、静止状態から100km/hまで、マカン4は5.1秒/マカン・ターボはわずか3.3秒で加速し、最高速度はそれぞれ220km/hと260km/hに達すると付け加える。

新型マカンの電気モーターはどうなっている?

800Vアーキテクチャーを備えた新しいプレミアムプラットフォームエレクトリック

電気モーターは、アンダーボディに搭載された総容量100kWhのリチウムイオンバッテリーからエネルギーを取り出し、そのうち最大95kWhをアクティブに使用することが可能となるという。

HVバッテリーは、ポルシェが新型マカンで初めて採用した、800Vアーキテクチャーを備えた新開発のプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)の中心コンポーネントであり、DC充電出力は最大270kWで、このバッテリーは適切な急速充電ステーションで約21分以内に10%から80%まで充電することができると言われる。

新型ポルシェ・マカン
新型ポルシェ・マカン

400Vの充電ステーションでは、バッテリー内の高電圧スイッチにより、800Vのバッテリーを定格電圧400Vの2つのバッテリーに効果的に分割することでバンク充電が可能になることにより、HVブースターを追加することなく、特に効率的な最大135kWの充電が可能になると述べた。また家庭用充電器では最大11kWのAC充電が可能と付け加える。

走行中には電気モーターを介して最大240kWのエネルギーを回生し、インテグレーテッドパワーボックス(IPB)も、軽量化と省スペース化を実現しながら電動化されたマカンの効率性に貢献する。

革新的でコンパクトなIPBは、オンボードACチャージャー、高電圧ヒーター、DC/DCコンバーターの3つのコンポーネントを組み合わせており、複合航続距離(WLTP)は、マカン4で最大613km/マカンターボで最大591kmと発表されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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